xsetroot -
ルートウィンドウのパラメータを設定する
X のユーティリティ
xsetroot [-help] [-def] [-display
display] [-cursor
cursorfile
maskfile] [-cursor_name
cursorname] [-bitmap
filename] [-mod
x y] [-gray] [-grey] [-fg
color] [-bg
color] [-rv]
[-solid
color] [-name
string]
X
を実行しているワークステーションで
xsetroot
プログラムを用いると、ディスプレイの背景ウィンドウ(ルート
ウィンドウ)の見栄えを自分の好みにあわせて変更できる。
普通は、気に入った自分用の見栄えになるまで
xsetroot を試した後、X
の起動ファイルにその
xsetroot
コマンドを記述することになるだろう。
オプションが一つも指定されていない場合や、
-def
が指定されている場合、ウィンドウはデフォルト状態にリセットされる。
-def
オプションは他のオプションと併用して指定できる。
その場合は指定していない分がデフォルト状態にリセットされる。
背景色・背景イメージを変更するオプション(-solid,
-gray, -grey, -bitmap,
-mod)は一度に一つしか指定できない。
オプション¶
種々のオプションを以下に示す:
- -help
- 利用方法のメッセージを出力して終了する。
- -def
- Reset unspecified attributes to the default values.
(Restores the background to the familiar gray mesh and the cursor to the
hollow x shape.)
- -cursor cursorfile maskfile
- ウィンドウの外部にある時に使用されるポインタカーソルを希望するものに変
更する。
カーソルファイル(cursorfile)とマスクファイル(maskfile)はビットマップ
(小さい絵)であり、
bitmap(1)
プログラムで作成できる。
マスクのされ方が理解できるまでは、全面が黒色のマスクファイルを用いてお
くとよいだろう。
- -cursor_name cursorname
- カーソルフォントの標準カーソルの
1
つにポインタカーソルを変更する。名称
は X プロトコルの appendix B
を参照すること(ただしこのオプションに使用
する場合はプレフィックスである
XC_ を省くこと)。
- -bitmap filename
- ファイルで指定されたビットマップを使用してウィンドウパターンを設定す
る。 bitmap(1)
プログラムを使用して独自のビットマップファイル(小さい絵)を作ることが
できる。ビットマップを「タイル状」に繰り返して張り付けることによって
背景全体が覆われる。
- -mod x y
- スクリーン上に格子縞のようなグリッドパターンを表示する。
x および y は 1 から 16
の範囲の整数値である。
異なる組合せを試みるとよい。
0 と負の数値は 1
と見なされる。
- -gray
- 背景全体を(目に優しい)灰色にする。
- -grey
- 背景全体を灰色にする。
- -fg color
- 前景色として ``color''
を使用する。
なお前景色および背景色が意味を持つのは
-cursor, -bitmap, -mod と
組み合わせたときだけである。
- -bg color
- 背景色として ``color''
を使用する。
- -rv
- 前景色と背景色を交換する。通常は前景色は黒、背景色は白である。
- -solid color
- ルートウィンドウの背景を指定された
``color'' に設定する。
このオプションはカラーサーバでのみ有効である。
- -name string
- ルートウィンドウの名称を
``string''
に設定する。初期値はない。一般的に
ウィンドウがアイコン化されたときウィンドウマネージャがテキスト表記でき
るように、この名称はウィンドウに割り当てられる。
背景はアイコン化できないので、このオプションは使われない。
- -display display
- 接続するサーバを指定する;
X(7) を参照。
関連項目¶
X(7),
xset(1),
xrdb(1)
Mark Lillibridge, MIT Project Athena