SHA1SUM(1) | ユーザーコマンド | SHA1SUM(1) |
名前¶
sha1sum - SHA1 メッセージダイジェストの計算と照合を行う
書式¶
sha1sum [OPTION]... [FILE]...
説明¶
SHA1 (160-bit) チェックサムを表示または照合します。
ファイルの指定がない場合や FILE が - の場合, 標準入力から読み込みを行います。
- -b, --binary
- バイナリモードで読み込む
- -c, --check
- FILE から SHA1 チェックサムを読み込み、照合する
- --tag
- BSD 形式のチェックサムを作成する
- -t, --text
- テキストモードで読み込む (デフォルト)
- -z, --zero
- 出力行の区切りとして改行文字ではなく NUL を使用し、 ファイル名のエスケープを行わない
次の5 つのオプションはチェックサムを照合する場合にのみ有効です:¶
- --ignore-missing
- ファイルが存在しない場合に失敗もせずステータスも表示しない
- --quiet
- ファイルのチェックサムの照合が成功したときに OK を表示しない
- --status
- 何も出力しない。終了コードで結果を判別する
- --strict
- 不正な形式のチェックサム行の場合に 0 以外のコードで終了する
- -w, --warn
- チェックサム行の書式が不正な場合に警告を行う
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
チェックサムは FIPS-180-1 に記載されている通りに計算されます。照合の際に、 入力はこのプログラムによって出力された形式でなければなりません。 デフォルトの動作では、各行は、チェックサム、スペース、入力モードを 示す文字 (バイナリの場合は '*'、テキストの場合やバイナリかどうかが 重要でない場合は ' ')、ファイル名で構成されます。
注意: GNU システムではバイナリーモードとテキストモードで違いはない。
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/sha1sum> (ローカルでは info '(coreutils) sha1sum invocation' で参照可能)。
バグ¶
セキュリティ関連の目的では SHA-1 アルゴリズムは使用しないこと。 代わりに、SHA-2 アルゴリズムか BLAKE2 アルゴリズムを使用すること。 SHA-2 アルゴリズムは sha224sum(1), sha256sum(1), sha384sum(1), sha512sum(1) プログラムで実装されています。 BLAKE2 アルゴリズムは b2sum(1) で実装されています。
作者¶
作者 Ulrich Drepper、 Scott Miller、および David Madore。
著作権¶
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
<https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
sha1sum の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および sha1sum のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info sha1sum
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
2021年5月 | GNU coreutils |