xon -
リモートのマシン上で
X
のプログラムを実行する
xon remote-host [-access] [-debug] [-name window-name] [-nols] [-screen
screen-no] [-user user-name] [command ...]
xon
は指定したコマンド(デフォルトでは
xterm
-ls)をリモートホスト上で実行す
る。コマンドの実行には
rsh, remsh, rcms が用いられる。xon
はリモートマ
シンに環境変数 DISPLAY, XAUTHORITY,
XUSERFILESEARCHPATH を渡す。
コマンドが指定されなかった場合、xon
は 'xterm -ls'
を実行する。さらに xon
はアプリケーション名として
'xterm-
remote-host'
を指定し、ウィ
ンドウのタイトルとして
'-fIremote-host
' を指定する。
xon
は、リモートホストにパスワード無しでログインできなければ動作しない。
これには .rhosts
ファイルにアクセス許可のエントリが必要である。
オプション¶
オプションは(rlogin
と同様に)リモートホスト名の後に記述する点に注意せ
よ。
- -access
- xhost
をローカルで実行し、リモートホストを
X
サーバのホストアクセスリ
ストに追加する。これが動作するのは、xhost
にアクセスリストを変更する許
可が出ている場合だけである。
- -debug
- 通常、xon
はリモートプロセスの標準入力、標準出力、標準エラー出力を切断
する。これは、通常ネットワーク上でこれらの入出力の処理を行うデーモンプ
ロセスを排除するためである。
-debug
オプションを指定すると、入出力
は接続されたままになり、リモートで実行しているプログラムのエラーメッセー
ジをローカル側のホストで受け取ることができる。
- -name window-name
- このオプションはデフォルトのコマンド(xterm)に対して、別のアプリケーショ
ン名とウィンドウのタイトルを指定する。
- -nols
- 通常、xon
はリモートのxterm に -ls
オプションを渡す。このオプションは
この動作を止める。
- -screen screen-no
- このオプションは、リモートのコマンドに渡す
DISPLAY
環境変数のスクリー
ン番号を変更する。
- -user user-name
- デフォルトの動作では、xon
はローカルマシンと同じユーザ名を使って
rsh/remsh/rcmd
を実行し、リモートのマシンに接続する。このオプションを
用いると、接続するユーザ名として異なる名前を指定できる。リモートユーザ
の .rhosts
ファイルに適切なエントリを用意して、リモートのアカウントにア
クセスする認証を得ない限り、これは動作しない。
リモートホスト、ユーザ名や各種環境変数に空白が含まれているとき、xon
は
簡単に誤動作してしまう。
xon には、適切な X
の認証情報をリモートホストに送る仕組みがない。