savage - S3 Savage
用ビデオドライバ
Section "Device"
Identifier "devname"
Driver "savage"
...
EndSection
savage は S3 Savage
系のビデオアクセラレータチップ用の
XFree86 ドライバである。
savage
は以下のチップを積んだ
PCI および AGP
ボードに対応している:
- Savage3D
- (8a20 および 8a21)
- Savage4
- (8a22)
- Savage2000
- (9102)
- Savage/MX
- (8c10 および 8c11)
- Savage/IX
- (8c12 および 8c13)
- ProSavage PM133
- (8a25)
- ProSavage KM133
- (8a26)
- Twister
- (8d01)
- TwisterK
- (8d02)
詳細設定¶
詳細設定の一般的な部分については
XF86Config(5x)
を参照すること。
このセクションではこのドライバ固有の詳細設定のみを扱う。
以下のドライバオプション(
Options
項目)がサポートされている:
- Option "HWCursor"
"boolean"
- Option "SWCursor"
"boolean"
- これら2つのオプションは相互に影響し、ハードウェアあるいはソフトウェア
カーソルを指定する。
SWCursor
オプションが指定されると、HWCursor
の指定は無視される。
したがって、"HWCursor off"
または "SWCursor on"
を指定すると
強制的にソフトウェアカーソルが使われる。
LCD に接続される Savage/MX
チップおよび Savage/IX
チップでは、
ソフトウェアカーソルが必ず使われる。というのも、Savage
のハードウェア
カーソルは自動画面拡大機能に正しく追従できないからである。
デフォルト値:
ハードウェアカーソル
- Option "NoAccel"
"boolean"
- アクセラレーションを有効または無効にする。
デフォルト値:
アクセラレーションが有効
- Option "Rotate" "CW"
- Option "Rotate" "CCW"
- ディスプレイを時計周りまたは反時計周りに90度回転させる。
このオプションは ShadowFB
オプションを強制的に有効にし、また
アクセラレーションを無効にする。
デフォルト値:
回転させない
- Option "ShadowFB"
"boolean"
- シャドウフレームバッファレイヤの使用を有効または無効にする。
詳しい情報については
shadowfb(4)
を参照すること。
デフォルト値: off
- Option "LCDClock"
"frequency"
- ドットクロックの最大値を上書き設定する。
一部の LCD
パネルは、高速すぎる周波数で動かすと表示がおかしくなる。
UseBIOS が on
の場合、普通はクロック値の範囲が正しくなるように
BIOS が 制限をかける。
そうでない場合には、このオプションで上書き設定をする必要がある。
frequency 引き数は Hz
単位の整数で指定する(例:
135750000)。 数値は "k",
"kHz", "M", "MHz"
のような標準の接尾辞を付けてもよい。
(例: 135.75MHz)
- Option "UseBIOS"
"boolean"
- ビデオ BIOS
変更モードの使用を有効または無効にする。通常は
savage
ドライバはビデオ BIOS
を使ってモード切り替えを行おうとする。
これは一般的にはモバイル用のチップ(/MX
と
/IX)では最も良い結果を与える。
なぜなら BIOS
は、チップが対応している各種
LCD
パネルについて、致命的
だがあまり滅多にないタイミング要件の処理方法を知っているからである。
これを行うため、ドライバは
BIOS
のモードリストを検索し、XFree86
の
モード行に一番よく当てはまるものを探す。一部の完璧主義者はこの
アプローチが気に入らないかもしれない。
このアプローチでなく、自分が指定したモード行タイミングを正確に
savage
ドライバに使わせたいのであれば、UseBios
オプションを無効にすること。
デフォルト値: on (BIOS
を使う) Option "ShadowStatus"
q*boolean"
シャドウ状態レジスタを使うようにする。
Savage
のグラフィックスエンジンにはバグがあり、テキストのスクロールや
ウィンドウのドラッグといった高負荷の下でエンジンの状態レジスタを読み込
むとバスでロックが起こる可能性がある。
このバグは Savage
ユーザの約 4 %
が影響を受ける。
テキストのスクロールやウィンドウのドラッグの際に頻繁にシステムが
ハングするようであれば、このオプションを
on にしてみること。
すると別の方法でエンジンの状態を読み取るようになり、処理は重くなるが、
問題は回避できる。
デフォルト値: off
(通常の状態レジスタを使う)
ファイル¶
savage_drv.o
関連項目¶
XFree86(1), XF86Config(5x),
xf86config(1),
Xserver(1),
X(7)
4.0 版の作者は Tim Roberts (timr@probo.com)
と Ani Joshi (ajoshi@unixbox.com)、
元になった 3.3
のドライバの作者は Tim
Roberts と S. Marineau である。