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TIME(7) | Linux Programmer's Manual | TIME(7) |
名前¶
time - 時間とタイマの概要説明¶
実時間 (real time) とプロセス時間¶
実時間は、特定の時点から計った時間と定義される。 特定の時点とは、過去の標準的な時点 (下記の紀元 (Epoch) とカレンダ時刻の説明を参照) や、 プロセスの一生における何らかの時点 (例えば、開始時) である ( 経過時間)。ハードウェアクロック¶
多くのコンピュータが (電池で駆動される) ハードウェアクロックを持っている。 カーネルは起動時にソフトウェアクロックを初期化するために ハードウェアクロックを読み込む。 より詳しい情報は、 rtc(4) と hwclock(8) を参照すること。ソフトウェアクロック, HZ, Jiffy¶
タイムアウトを設定したり (例えば select(2), sigtimedwait(2))、 CPU 時間を計測したり (例えば getrusage(2))する様々なシステムコールの精度は ソフトウェアクロック の分解能 (resolution) に制限される。 ソフトウェアクロックとは、カーネルが管理する jiffy 単位で時間を計測するクロックのことである。 jiffy の大きさはカーネル定数 HZ の値で決定される。高精度タイマ¶
Linux 2.6.21 より前では、タイマやスリープ関連のシステムコールの精度も jiffy のサイズにより制限されていた。紀元¶
UNIX システムは時刻を 紀元 (1970-01-01 00:00:00 +0000 (UTC)) からの秒数で表現する。要素別の時刻¶
ライブラリ関数の中には tm 型の構造体を使うものがある。 この構造体は 要素別の時刻を表し、 時刻の値を別々の要素 (年・月・日・時・分・秒など) に分けて格納する。 この構造体は ctime(3) に記述されており、カレンダ時刻を要素別の時刻に変換する 関数についても記述されている。 要素別の時刻を表示可能な文字列に変換する関数については、 ctime(3), strftime(3), strptime(3) に記述されている。タイマのスリープと設定¶
様々なシステムコールと関数により、指定された一定の時間、 プログラムはスリープ (実行を停止) することが可能である。 nanosleep(2), clock_nanosleep(2), sleep(3) を参照すること。関連項目¶
date(1), time(1), adjtimex(2), alarm(2), clock_gettime(2), clock_nanosleep(2), getitimer(2), getrlimit(2), getrusage(2), gettimeofday(2), nanosleep(2), stat(2), time(2), timer_create(2), timerfd_create(2), times(2), utime(2), adjtime(3), clock(3), clock_getcpuclockid(3), ctime(3), pthread_getcpuclockid(3), sleep(3), strftime(3), strptime(3), timeradd(3), usleep(3), rtc(4), hwclock(8)この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.41 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。2010-02-25 | Linux |