RAISE(3) | Linux Programmer's Manual | RAISE(3) |
名前¶
raise - 呼び出し元にシグナルを送る
書式¶
#include <signal.h> int raise(int sig);
説明¶
raise() 関数は、呼び出し元のプロセスもしくはスレッドにシグナルを送る。 シングルスレッドのプログラムでは、以下と等価である。
kill(getpid(), sig);
マルチスレッドのプログラムでは、以下と等価である。
pthread_kill(pthread_self(), sig);
シグナルに起因してシグナルハンドラーが呼び出される場合には、 raise() が返るのは必ずシグナルハンドラーが返った後になる。
返り値¶
成功した場合は 0 を、失敗した場合は 0 以外の値を返す。
属性¶
マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)¶
raise() 関数はスレッドセーフである。
準拠¶
C89, C99, POSIX.1-2001.
注意¶
glibc バージョン 2.3.3 以降では、カーネルが tgkill(2) システムコールをサポートしている場合はraise() は tgkill(2) を使って実装されている。古いバージョンの glibc では、raise() は kill(2) を使って実装されている。
関連項目¶
getpid(2), kill(2), sigaction(2), signal(2), pthread_kill(3), signal(7)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部である。 プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-03-10 | GNU |