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AT(1) | Linux Programmer's Manual | AT(1) |
名前¶
at, batch, atq, atrm - 後で実行するコマンドジョブをキューに入れたり、そのようなジョブの閲覧・削除を行なう書式¶
at [-V] [-q queue] [-f file] [-mldbv] TIME解説¶
at と batch は、標準入力や指定されたファイルからコマンドを読み取り、後で /bin/sh を使って実行する。- at
- 指定された時刻にコマンドを実行する。
- atq
- このコマンドを起動したユーザーの、実行されていないジョブを表 示する。スーパーユーザーで起動すると、全てのユーザー のジョブを表示する。
- atrm
- ジョブを削除する。
- batch
- システムの負荷レベルが許可したときコマンドを実行する。 すなわち、負荷平均が 0.8 か、または atrun で指定された値を下回るとコマンドを実行する。
オプション¶
- -V
- バージョン情報を標準エラー出力に表示する。
- -q queue
- キュー指定をする。指定は英字1文字で行う。 有効な文字は a から z と A から Z である。 a キューが at のデフォルトキューで、 b キューが batch のデフォルトキューである。 後のほうの文字のキューほど、より nice レベルが大きくなる (実行の優先度が下がる)。特殊キュー "=" は現在実行されているジョブのため に予約されている。 大文字のキューで予約されたジョブは、 batch で指定されたかのよう に扱われる。 atq でキューを指定すると、そのキューにたまっている 未実行ジョブだけを表示する。
- -m
- ジョブが完了したとき、そのジョブがなにも出力しなくても、 ユーザーに完了通知をメールする。
- -f file
- 標準入力でなく、 file からジョブを読み取る。
- -l
- atq と同じ働きをする。
- -d
- atrm と同じ働きをする。 atq で指定された場合には、キューの中に存在している「終了したがまだ削除され ていない」ジョブを表示する。そのほかのコマンドで指定された場合は、その ジョブを実行する時刻を表示する。 時刻は "1997-02-20 14:50" のような形式で表示される。ただし環境変数 POSIXLY_CORRECT が指定されている場合は "Thu Feb 20 14:50:00 1996" のようになる。
- -c
- コマンドラインで指定したジョブを標準出力に表示する。
ファイル¶
/var/spool/atjobs関連項目¶
cron(1), nice(1), sh(1), umask(2), atd(8)バグ¶
Linux で batch が正しく動作するためには、 /proc にマウントされた proc 形式のディレクトリが必要である。 もし /etc/utmp が壊れて使えなかったり、 at がジョブを実行するときにユーザーがログインしてなかったりすると、 環境変数 LOGNAME で指定されたユーザー ID にメールを送る。もしこの変数が定義されて いなかったり、空だったりした場合、カレントのユーザー ID に送られる。 at と batch の現在の実装は、ユーザーが資源を取り合っているような状況下では 適当なものではない。このような場合は他のbatchシステム、たとえば nqs などを考えるべきだろう。著者¶
at はほぼ Thomas Koenig, ig25@rz.uni-karlsruhe.de によって書かれた。Nov 1996 | local |