COMM(1) | ユーザーコマンド | COMM(1) |
名前¶
comm - ソートされた二つのファイルを行単位に比較する
書式¶
comm [OPTION]... FILE1 FILE2
説明¶
ソートされたファイル FILE1 および FILE2 を一行ずつ比較します。
FILE1 と FILE2 の一方が - の場合 (両方は不可)、標準入力から読み込みます。
オプションがない場合、3 列の出力を生成します。1 列目は FILE1 のみに 含まれる行、2 列目は FILE2 のみに含まれる行、3 列目は両方のファイル に含まれる行となります。
- -1
- 1 列目を抑止する (FILE1 のみに含まれる行)
- -2
- 2 列目を抑止する (FILE2 のみに含まれる行)
- -3
- 3 列目を抑止する (両方のファイルに含まれる行)
- --check-order
- 全ての行の組み合わせが一致していても、正しく ソートされているかを確認する
- --nocheck-order
- 入力が正しくソートされているかを確認しない
- --output-delimiter=STR
- 列を STR で分割する
- --total
- サマリーを表示する
- -z, --zero-terminated
- 行の区切りを改行でなく NUL にする
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
注: 比較の際には 'LC_COLLATE' で指定されたルールが使用されます。
例¶
- comm -12 file1 file2
- file1 と file2 の両方に存在する行のみを表示する
- comm -3
- file1 file2 file1 にのみ存在する行と file2 のみに存在する行を表示する
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/comm> (ローカルでは info '(coreutils) comm invocation' で参照可能)。
作者¶
作者 Richard M. Stallman および David MacKenzie。
著作権¶
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
<https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
comm の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および comm のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info comm
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
2021年5月 | GNU coreutils |