.\" -*- nroff -*- .\" Copyright (c) 1999, 2000 SuSE GmbH Nuernberg, Germany .\" Author: Thorsten Kukuk .\" .\" This program is free software; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of the .\" License, or (at your option) any later version. .\" .\" This program is distributed in the hope that it will be useful, .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU .\" General Public License for more details. .\" .\" You should have received a copy of the GNU General Public .\" License along with this program; see the file COPYING. If not, .\" write to the Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, .\" Boston, MA 02111-1307, USA. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH NSCD.CONF 5 1999\-10\-01 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 /etc/nscd.conf \- ネームサービスキャッシュデーモンの設定ファイル .SH 説明 \fBnscd\fP(8) は起動時にファイル \fI/etc/nscd.conf\fP を読み込む。 各行には「属性・値」または「属性・サービス・値」を指定する。 フィールドはスペース文字またはタブ文字で区切られる。 \(aq#\(aq (ナンバー記号) はコメントの始まりを表す。 この記号から行末までは nscd によって解釈されない。 指定可能なサービスは \fIpasswd\fP, \fIgroup\fP, \fIhosts\fP である。 \fBlogfile\fP \fIdebug\-file\-name\fP .RS デバッグ情報が書き込まれるファイルの名前を指定する。 .RE \fBdebug\-level\fP \fIvalue\fP .RS 希望するデバッグレベルを設定する。 .RE \fBthreads\fP \fInumber\fP .RS スレッドをいくつ起動してリクエストを待つのかを指定する。 少なくとも 5 つのスレッドが常に作成される。 .RE \fBserver\-user\fP \fIuser\fP .RS このオプションが設定されると、 nscd は root ではなく、この user として実行される。 (\-S パラメータにより) 各ユーザー毎に別々のキャッシュが使われる場合、 このオプションは無視される。 .RE \fBenable\-cache\fP \fIservice\fP \fI\fP .RS 指定した \fIservice\fP のキャッシュを有効または無効にする。 .RE \fBpositive\-time\-to\-live\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP .RS 指定した \fIservice\fP のキャッシュにあるポジティブエントリ (成功した問い合わせ) の TTL (time\-to\-live) を設定する。 \fIvalue\fP の単位は秒である。 値を大きくすると、ヒット率が高くなり平均応答時間を短くできるが、 キャッシュのコヒーレンス (coherence, キャッシュが実際のデータと一致していること) に問題が生じる。 .RE \fBnegative\-time\-to\-live\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP .RS 指定した \fIservice\fP のキャッシュにあるネガティブエントリ (失敗した問い合わせ) の TTL (time\-to\-live) を設定する。 \fIvalue\fP の単位は秒である。 システムデータベースにない UID (ユーザーID) で所有されるファイル (たとえば root で tar を展開した linux カーネルのソース) が少ないと、 顕著な性能の向上が見られる。 キャッシュのコヒーレンス問題を少なくするために小さな値にすべきである。 .RE \fBsuggested\-size\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP .RS 内部ハッシュテーブルの大きさを指定する。 効率を最適にするために \fIvalue\fP は素数にしておくべきである。 .RE \fBcheck\-files\fP \fIservice\fP \fI\fP .RS 指定した \fIservice\fP に関連するファイルの変更のチェックを有効または無効にする。 ファイルは \fI/etc/passwd\fP, \fI/etc/group\fP, \fI/etc/hosts\fP である。 .RE \fBmax\-threads\fP \fIthreads\fP .RS 開始するスレッドの最大数を指定する。 .RE \fBstat\-user\fP \fIusername\fP .RS 統計情報の参照を許可するユーザを指定する。 .RE \fBreload\-count\fP unlimited | \fInumber\fP .RS キャッシュされたエントリが使用されなかったときに、 削除される前に何回リロードされるかを設定する。 .RE \fBparanoia\fP \fI\fP .RS パラノイアモードを有効にする。 パラノイアモードでは nscd を定期的に再起動する。 .RE \fBrestart\-interval\fP \fItime\fP .RS パラノイアモードが有効で定期的に再起動する場合の、 再起動間隔を \fItime\fP 秒に設定する。 .RE \fBpersistent\fP \fIservice\fP \fI\fP .RS サーバの再起動の前後で \fIservice\fP のキャッシュ内容を保持する。 \fBparanoia\fP モードが有効の場合に便利である。 .RE \fBshared\fP \fIservice\fP \fI\fP .RS \fIservice\fP の nscd データベースのメモリ・マッピングをクライアント間で共有する。 これにより、検索を実行する度にソケット経由でデーモンに問い合わせを 行わずに、直接データベースを検索できるようになる。 .RE .SH 関連項目 .\" .SH AUTHOR .\" .B nscd .\" was written by Thorsten Kukuk and Ulrich Drepper. \fBnscd\fP(8) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。