.\" Hey Emacs! This file is -*- nroff -*- source. .\" .\" This manpage is Copyright (C) 1992 Drew Eckhardt; .\" 1993 Michael Haardt .\" 1993,1994 Ian Jackson. .\" You may distribute it under the terms of the GNU General .\" Public License. It comes with NO WARRANTY. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH MKDIR 2 2010\-06\-26 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 mkdir \- ディレクトリを作成する .SH 書式 .nf .\" .B #include \fB#include \fP \fB#include \fP .sp \fBint mkdir(const char *\fP\fIpathname\fP\fB, mode_t \fP\fImode\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 \fBmkdir\fP() は \fIpathname\fP で示される名前のディレクトリを作成しようとする。 \fImode\fP 引き数は、作成されたディレクトリの許可属性を決定するのに使われる。 この値に、通常通りプロセスの \fIumask\fP による修正が加えられる。 したがって、作成されたディレクトリの許可属性は (\fImode\fP & ~\fIumask\fP & 0777) となる。 作成されたディレクトリのその他のモードビットはオペレーティングシステムに 依存する。Linux の場合は、以下の通りである。 新しく作成されたディレクトリの所有者はプロセスの実効ユーザ ID に設定される。 新たに作成されたディレクトリが含まれる親ディレクトリに set group ID ビットがセットされていたり、ファイルシステムが BSD の グループセマンティクス (\fImount \-o bsdgroups\fP あるいは、同じ意味の \fImount \-o grpid\fP) に従ってマウントされている場合には、 新たに作成されたディレクトリのグループ所有権は親ディレクトリの ものが継承される (親ディレクトリと同じになる)。 それ以外の場合は、グループ所有権はプロセスの実効グループ ID となる。 もし親ディレクトリに set group ID ビットがセットされていれば新しく作成される ディレクトリにも set group ID ビットがセットされる。 .SH 返り値 \fBmkdir\fP() は成功した場合 0 を、失敗した場合 \-1 を返す (また、 \fIerrno\fP がエラーの内容にしたがって適切に設定される)。 .SH エラー .TP \fBEACCES\fP プロセスが親ディレクトリへの書き込み許可を持たない、もしくは \fIpathname\fP 中のディレクトリのどれかに検索許可属性が無い (\fBpath_resolution\fP(7) も参照)。 .TP \fBEEXIST\fP \fIpathname\fP が既に存在している(ただしそれがディレクトリであるとは限らない)。 \fIpathname\fP がシンボリックリンクの場合も (その指定先が存在するかどうかに関らず)エラーになる。 .TP \fBEFAULT\fP \fIpathname\fP がアクセス可能なアドレス空間の外を指している。 .TP \fBELOOP\fP \fIpathname\fP を解決するときに、解決すべきシンボリックリンクが多すぎた。 .TP \fBEMLINK\fP 親ディレクトリへのリンク数が \fBLINK_MAX\fP を超えてしまう。 .TP \fBENAMETOOLONG\fP \fIpathname\fP が長すぎる。 .TP \fBENOENT\fP \fIpathname\fP の構成要素のディレクトリのいずれかが存在しないか、 またはリンク先が存在しないシンボリックリンクである。 .TP \fBENOMEM\fP カーネルに十分なメモリがない。 .TP \fBENOSPC\fP \fIpathname\fP を含むデバイスに新たにディレクトリを作成する空きが無い。 .TP \fBENOSPC\fP もしくはユーザーのディスク quota が使い切られているため、 新たにディレクトリを作成することができない。 .TP \fBENOTDIR\fP \fIpathname\fP のディレクトリ部分が実際にはディレクトリでない。 .TP \fBEPERM\fP \fIpathname\fP を含むファイルシステムがディレクトリの作成をサポートしていない。 .TP \fBEROFS\fP \fIpathname\fP が読み出し専用ファイルシステム上のファイルを指している。 .SH 準拠 .\" SVr4 documents additional EIO, EMULTIHOP SVr4, BSD, POSIX.1\-2001. .SH 注意 Linux では、許可ビット以外で意味を持つのは、 \fBS_ISVTX\fP モードビットだけである。 つまり、Linux では作成されたディレクトリは実際には (\fImode\fP & ~\fIumask\fP & 01777) のモードを持つことになる。 \fBstat\fP(2) を参照のこと。 .PP NFS を実現しているプロトコルには多くの不備が存在し、 それら中には \fBmkdir\fP() に影響を与えるものもある。 .SH 関連項目 \fBmkdir\fP(1), \fBchmod\fP(2), \fBchown\fP(2), \fBmkdirat\fP(2), \fBmknod\fP(2), \fBmount\fP(2), \fBrmdir\fP(2), \fBstat\fP(2), \fBumask\fP(2), \fBunlink\fP(2), \fBpath_resolution\fP(7) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。