.\" Copyright (c) Bruno Haible .\" .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of .\" the License, or (at your option) any later version. .\" .\" References consulted: .\" GNU glibc-2 source code and manual .\" Dinkumware C library reference http://www.dinkumware.com/ .\" OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html .\" ISO/IEC 9899:1999 .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH MBSTOWCS 3 2011\-09\-28 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 mbstowcs \- マルチバイト文字列をワイド文字列に変換する .SH 書式 .nf \fB#include \fP .sp \fBsize_t mbstowcs(wchar_t *\fP\fIdest\fP\fB, const char *\fP\fIsrc\fP\fB, size_t \fP\fIn\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 \fIdest\fP が NULL ポインターでなければ \fBmbstowcs\fP() 関数は マルチバイト文字列 \fI*src\fP を \fIdest\fP から始まるワイド文字列に 変換する。\fIdest\fP には最大で \fIn\fP 文字のワイド文字が 書き込まれる。変換は初期状態で開始され、 以下の三つのいずれかの条件で停止する: .IP 1. 3 不正なマルチバイト列に遭遇した。この場合には \fI(size_t)\ \-1\fP を返す。 .IP 2. \fIn\fP 文字の L\(aq\e0\(aq 以外のワイド文字を \fIdest\fP に格納した場合。 この場合は \fI*src\fP が次に変換されるマルチバイト列を指すようにして、 \fIdest\fP に書き込まれたワイド文字の数を返す。しかしこの指している 場所のシフト状態は失われる。 .IP 3. マルチバイト文字列が終端の NULL ワイド文字 (\(aq\e0\(aq) まで含めて完全に 変換された場合。この場合は終端の NULL ワイド文字を除いて \fIdest\fP に書き込まれた文字数を返す。 .PP プログラマーは \fIdest\fP に最低でも \fIn\fP ワイド文字を書き込むこ とができる空間があることを保証しなければならない。 .PP \fIdest\fP が NULL の場合、\fIn\fP は無視され、上記と同様の変換が 行われるが、変換されたワイド文字はメモリに書き込まれず、変換先の上限 が存在しない。 .PP 上記の 2. の場合を避けるためにプログラマーは \fIn\fP が \fImbstowcs(NULL,src,0)+1\fP 以上であることを保証すべきである。 .SH 返り値 \fBmbstowcs\fP() 関数はワイド文字列に変換完了したワイド文字の数を返す。 終端のナルワイド文字は含まない。不正なマルチバイト列に遭遇した場合には \fI(size_t)\ \-1\fP を返す。 .SH 準拠 C99. .SH 注意 \fBmbstowcs\fP() の動作は現在のロケールの \fBLC_CTYPE\fP カテゴリに依存している。 .PP \fBmbsrtowcs\fP(3) 関数は同じ機能のより良いインターフェースを提供する。 .SH 関連項目 \fBmbsrtowcs\fP(3), \fBwcstombs(3)\fP .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。