.\" Copyright (C) 2003 Free Software Foundation, Inc. .\" This file is distributed according to the GNU General Public License. .\" See the file COPYING in the top level source directory for details. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH IO_SETUP 2 2012\-05\-08 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 io_setup \- 非同期 I/O コンテキストを作成する .SH 書式 .nf \fB#include \fP /* 必要な型の定義 */ \fBint io_setup(unsigned \fP\fInr_events\fP\fB, aio_context_t *\fP\fIctx_idp\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 .PP \fBio_setup\fP() システムコールは、少なくとも \fInr_events\fP 個のイベントを 受信可能な非同期 I/O (AIO) コンテキストの作成を行う。 \fIctx_idp\fP 引き数 は、すでに存在する AIO コンテキストを指していてはならず、 \fBio_setup\fP() の呼び出しの前に 0 に初期化されていなければならない。 AIO コンテキストの作成に成功すると、 \fI*ctx_idp\fP に作成された AIO コンテキストへのポインタがセットされる。 .SH 返り値 成功した場合、 \fBio_setup\fP() は 0 を返す。 失敗時の返り値については、「注意」の節を参照すること。 .SH エラー .TP \fBEAGAIN\fP 指定された \fInr_events\fP がユーザが使用できるイベント数の上限を越えている。 .TP \fBEFAULT\fP \fIctx_idp\fP に無効なポインタが指定されている。 .TP \fBEINVAL\fP \fIctx_idp\fP が初期化されていないか、指定された \fInr_events\fP が内部の 制限値を越えている。また、 \fInr_events\fP は 0 より大きい値に設定 すべきである。 .TP \fBENOMEM\fP 必要なカーネル・リソースを得られない。 .TP \fBENOSYS\fP \fBio_setup\fP() がこのアーキテクチャでは実装されていない。 .SH バージョン .PP 非同期 I/O システム・コールは Linux 2.5 で初めて登場した。 .SH 準拠 .PP \fBio_setup\fP() は Linux 固有であり、移植を想定したプログラムで 使用すべきではない。 .SH 注意 .\" http://git.fedorahosted.org/git/?p=libaio.git glibc はこのシステムコールのラッパー関数を提供していない。 \fBsyscall\fP(2) を使ってこのシステムコールを起動することができる。 しかし、たいていは、このシステムコールを呼び出したいのではなく、 \fIlibaio\fP が提供している \fBio_setup\fP ラッパー関数を呼び出したい 場合がほとんどであろう。 .\" But glibc is confused, since uses 'io_context_t' to declare .\" the system call. \fIlibaio\fP のラッパー関数では \fIctx_idp\fP 引き数に別の型 (\fIio_context_t\ *\fP) が使われることに注意すること。 また、\fIlibaio\fP のラッパー関数は、エラーの通知が通常の C ライブラリの 慣習にしたがっておらず、エラーの場合には負のエラー番号 (エラーの節に列 挙されている値の一つを負にしたもの) が返り値となる点にも注意すること。 \fBsyscall\fP(2) 経由でシステムコールを起動すると、返り値は通常のエラー 通知の慣習に したがってものとなり、エラーの場合には \-1 が返り、 \fIerrno\fP にエラーを示す (正の) 値が設定される。 .SH 関連項目 .\" .SH AUTHOR .\" Kent Yoder. \fBio_cancel\fP(2), \fBio_destroy\fP(2), \fBio_getevents\fP(2), \fBio_submit\fP(2), \fBaio\fP(7) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。