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ABORT(3) Linux Programmer's Manual ABORT(3)

名前

abort - プロセスの異常終了を生じさせる

書式

#include <stdlib.h>
 
void abort(void);

説明

abort() 関数は、まず SIGABRT の禁止 (block) を解除してから、呼び出し元のプロセスに SIGABRT シグナルを上げる。その結果、 SIGABRT シグナルが捕捉 (caught) されて対応するシグナル・ハンドラーが 返って来ない場合以外は、プログラムの異常終了が起こる ( longjmp(3) 参照)。
abort() 関数によってプロセスの終了が引き起こされたときには、 すべての開いているストリームは閉じられフラッシュされる。
SIGABRT シグナルが無視、または返って来るシグナル・ハンドラーで 捕捉されるようになっている場合であっても、 abort() 関数はそのプロセスを終了する。 SIGABRT シグナルに対する処理方法をデフォルトに戻してから、再度 SIGABRT シグナルを上げることで、このような動作になる。

返り値

abort() 関数が返ることはない。

準拠

SVr4, POSIX.1-2001, 4.3BSD, C89, C99.

関連項目

gdb(1), sigaction(2), exit(3), longjmp(3), raise(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.41 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2007-12-15 GNU