deb-substvars(5) | dpkg ユーティリティ | deb-substvars(5) |
名前¶
deb-substvars - Debian ソースにおける変数書式¶
substvars説明¶
dpkg-source, dpkg-gencontrol, dpkg-genchanges が制御情報を ( dpkg-source 用のソース制御ファイル .dsc 、dpkg-gencontrol や dpkg-genchanges の標準出力に) 書き出す際に、変数の置換が行われる。Description: foo application
${Description}
.
More text.
Description: foo application
foo is bar.
foo is great.
.
More text.
- Arch
- 現在ビルドしているアーキテクチャ ( dpkg --print-architecture オプションより)。
- source:Version
- ソースパッケージのバージョン
- source:Upstream-Version
- アップストリームのソースパッケージのバージョン、Debian の epoch が存在している場合、それも含まれる。
- binary:Version
- バイナリパッケージのバージョン (binNMU などの場合、source:Version と異なることもある)
- Source-Version
- ソースパッケージのバージョン (changelog ファイルより)。この変数は、名が体を表さなくなってしまっているため、 廃止予定である。用途に応じて source:Versionもしくは binary:Version を使用すること。
- Installed-Size
- パッケージによりインストールされるファイルの合計サイズ。この変数の値はcontrol ファイルの適切なフィールドにも適用され、該当フィールドの値を上書きする。この変数が設定されていなかった場合、 dpkg-gencontrol はデフォルト値として du -k debian/tmp の値を設定する。
- Extra-Size
- パッケージのインストール時に追加で用いられるディスク領域。この変数が設定されていると、Installed-Size 変数の値 (明示的に設定されたものか、デフォルト値かは問わない) に本変数の値を足した値が control ファイルの Installed-Sizeフィールドに適用される。
- F:fieldname
- fieldname というフィールド (大文字で指定する必要がある) の値。この変数は、展開する箇所を明示的に指定するという以上の意味を持たない。
- Format
- ソースパッケージングスクリプトによって生成される .changes ファイルのフォーマットのバージョン。この変数を設定すると、 .changes ファイルの Format フィールドの内容も変更される。
- Newline, Space, Tab
- これらの変数は、各々対応する文字を示す。
- shlibs:dependencyfield
- この形式の名前のついた変数は、dpkg-shlibdeps により生成される。
- dpkg:Upstream-Version
- dpkg のアップストリームのバージョン
- dpkg:Version
- dpkg の完全なバージョン表記
ファイル¶
- debian/substvars
- 変数およびその値のリスト。
バグ¶
標準の出力フィールドの設定と比較すると、フィールドの上書きが発生する箇所は混乱を引き起こす。関連項目¶
dpkg(1), dpkg-genchanges(1), dpkg-gencontrol(1), dpkg-shlibdeps(1), dpkg-source(1).翻訳者¶
高橋 基信 <monyo@monyo.com>. 喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. 関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. 鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. 倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. 石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. 鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. 中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>.翻訳校正¶
Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>.2009-07-15 | Debian Project |