.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Tue Jan 6 1998 by NAKANO Takeo .\" Updated Sat Dec 25 1999 by Kentaro Shirakata .\" .TH HOSTNAME 1 "28 Jan 1996" "net-tools" "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 hostname \- システムのホスト名を表示・設定する .br domainname \- システムの NIS/YP ドメイン名を表示・設定する .br dnsdomainname \- システムの DNS ドメイン名を表示する .br nisdomainname \- システムの NIS/YP ドメイン名を表示・設定する .br ypdomainname \- システムの NIS/YP ドメイン名を表示・設定する .br nodename \- システムの DECnet ノード名を表示・設定する .SH 書式 .B hostname .RB [ \-v ] .RB [ \-a ] .RB [ \-\-alias ] .RB [ \-d ] .RB [ \-\-domain ] .RB [ \-f ] .RB [ \-\-fqdn ] .RB [ \-i ] .RB [ \-\-ip-address ] .RB [ \-\-long ] .RB [ \-s ] .RB [ \-\-short ] .RB [ \-y ] .RB [ \-\-yp ] .RB [ \-\-nis ] .RB [ \-n ] .RB [ \-\-node ] .PP .B hostname .RB [ \-v ] .RB [ \-F\ filename ] .RB [ \-\-file\ filename ] .RB [ hostname ] .PP .B domainname .RB [ \-v ] .RB [ \-F\ filename ] .RB [ \-\-file\ filename ] .RB [ name ] .PP .B nodename .RB [ \-v ] .RB [ \-F\ filename ] .RB [ \-\-file\ filename ] .RB [ name ] .PP .B hostname .RB [ \-v ] .RB [ \-h ] .RB [ \-\-help ] .RB [ \-V ] .RB [ \-\-version ] .PP .B dnsdomainname .RB [ \-v ] .br .B nisdomainname .RB [ \-v ] .br .B ypdomainname .RB [ \-v ] .SH 説明 .B hostname はシステムの現在のホスト名・ドメイン名・ノード名を設定/表示するために用いら れるプログラムである。これらの名前は、多くのネットワークプログラムで マシンを特定するために用いられる。ドメイン名は NIS/YP でも用いられる。 .SS "名前の取得" 引き数なしで実行された場合は、プログラムは現在の名前を表示する: .LP .B hostname は .BR gethostname (2) 関数から返されたシステムの名前を表示する。 .LP .B "domainname, nisdomainname, ypdomainname" は .BR getdomainname (2) 関数から返されたシステムの名前を表示する。これはシステムの NIS/YP ドメ イン名でもある。 .LP .B nodename は .BR getnodename (2) 関数から返された、システムの DECnet ノード名を表示する。 .LP .B dnsdomainname は FQDN (Fully Qualified Domain Name) のドメイン部を表示する。システム の完全な FQDN は .B "hostname \-\-fqdn" によって表示させることができる。 .SS 名前の設定 引き数が一つ与えられた場合や .B \-\-file オプションが指定された場合は、コマンドはホスト名・ NIS/YP ドメイン 名・ノード名を設定する。 .LP スーパーユーザーだけがこれらの名前を変更できることに注意すること。 .LP .B dnsdomainname コマンドによって FQDN や DNS ドメイン名を変更することはできない (以下 の \fBFQDN\fP を見よ)。 .LP 一般的にホスト名は、システムの起動時に一度だけ、 .I /etc/rc.d/rc.inet1 または .I /etc/init.d/boot で設定される (通常この際にはホスト名が書かれているファイル、例えば .I /etc/hostname が読み込まれる)。 .SS FQDN FQDN ( .B "hostname \-\-fqdn" で返される値) や DNS ドメイン名 ( .B dnsdomainname で返される値) をこのコマンドで変更することはできない。システムの FQDN は .BR resolver (3) がホスト名として返す名前である。 .LP 技術的背景: FQDN は .BR gethostname (2) が返した値に対して .BR gethostbyname (2) が返す名前である。 DNS ドメイン名は最初のドット (.) 以降の部分である。 .LP したがってこれを変更する方法は設定 (通常は .I /etc/host.conf ) に依存する。一般的には (hosts ファイルが DNS や NIS より先に解釈され るなら) 変更は .I /etc/hosts でできる。 .SH オプション .TP .I "\-a, \-\-alias" ホストの別名 (alias) があれば表示する。 .TP .I "\-d, \-\-domain" DNS ドメインの名前を表示する。 DNS ドメイン名を取得する際に .B domainname を用いてはならない。なぜなら .B domainname が表示するのは NIS のドメイン名であって DNS のものではないからである。 この用途には .B dnsdomainname を用いること。 .TP .I "\-F, \-\-file filename" ホスト名を指定したファイルから読む。コメント (`#' で始まる行) は無視す る。 .TP .I "\-f, \-\-fqdn, \-\-long" FQDN (Fully Qualiifed Domain Name) を表示する。 FQDN は短い形式のホス ト名と DNS ドメイン名からなる。 bind または NIS をホスト名の検索に用い ていない場合は FQDN と DNS ドメイン名 (FQDN の一部) を \fI/etc/hosts\fP ファイルで変更することもできる。 .TP .I "\-h, \-\-help" 使用方法に関するメッセージを表示して終了する。 .TP .I "\-i, \-\-ip-address" ホストの IP アドレス (複数の場合あり) を表示する。 .TP .I "\-n, \-\-node" DECnet ノード名を表示する。もしパラメータが与えられた場合(または .B \-\-filename が指定された場合) には、 root であれば 新しいノード名を設定できる。 .TP .I "\-s, \-\-short" 短い形式のホスト名を表示する。これは最初のドット (.) までの名前である。 .TP .I "\-V, \-\-version" バージョン情報を標準出力に表示して実行成功を返す。 .TP .I "\-v, \-\-verbose" 饒舌モード。起こっていることを逐一表示する。 .TP .I "\-y, \-\-yp, \-\-nis" NIS ドメイン名を表示する。パラメータが与えられた場合 (または .B \-\-filename が指定された場合) には、 root であれば NIS ドメインを設定できる。 .SH ファイル .B /etc/hosts .SH 著者 Peter Tobias, .br Bernd Eckenfels, (NIS and manpage). .br Steve Whitehouse, (DECnet support and manpage).