.\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2001 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Mon Mar 12 18:41:53 JST 2001 .\" by Yuichi SATO .\" .\"WORD: .\" .TH PSF 8 "17 Dec 1991" "netatalk 1.2" .SH 名前 psf \- PostScript フィルタ .SH 書式 .B psf [ .B -n .I name ] [ .B -h .I host ] [ .B -w .I width ] [ .B -l .I length ] [ .B -i .I indent ] [ .B -c ] .SH 説明 .B psf は PostScript 印刷をするための .B lpd フィルタである。 .B psf は、どのフィルタを起動するかを決めるために、 自分がどういう名前で呼び出されたかを調べる。 まず、名前のどこかに文字列 ``pap'' がある場合は、 .B psf は AppleTalk を経由してプリンタと通信するために .B pap を起動する。 次に、文字列 ``rev'' がある場合は、 .B psf はジョブのページを逆順にするために .B psorder を起動する。 最後に、 .B psf が名前の先頭部にフィルター名を付けて呼ばれた場合は、 そのフィルタを起動する。 実行するフィルタがない場合、 .B psf は入力のマジックナンバーを調べ、 入力が PostScript でない場合は PostScript に変換する。 ."O .SH KLUDGE ."Osato: kludge 恰好の悪い解決法? .SH クラッジ (KLUDGE) デフォルトの設定では、 .B psf は 2 つのクラッジをサポートしている。 1 番目のクラッジは、自分の名前に文字 `m' があるかどうかを .B psf にチェックさせる。 この文字があり、アカウンティングが有効になっている場合、 .B psf は .B pap を 2 度呼び出す。 1 度目は初期ページカウントを取得し、印刷ジョブを行うためである。 2 度目は最終ページカウントを取得するためである。 これは、プリンタが PAP 出力ファイルを閉じなくなるといった、 いろいろな PAP 実装に含まれるバグに対処するためのものである。 その顕著な例は Hewlett-Packard のプリンタである。 .LP 2 番目のクラッジは、自分の名前に文字 `w' があるかどうかを .B psf にチェックさせる。 この文字があり、アカウンティングが有効になっている場合、 .B psf は .B pap を .B \-w フラグ付きで呼び出す。 このフラグがつくと、 .B pap はプリンタ状態に文字列 `idle' が現われるまで待つ。 見つかったら、通常と同じく印刷ジョブが行われる。 このクラッジは、特に Hewlett-Packard の LaserJet IV に 対処するためのものである。 このプリンタは、前のページがまだ印刷されている際中に ページカウントを報告する。 .SH 例 以下の .B printcap エントリの例では、 テキストファイル・PostScript ファイル・ .B troff の C/A/T 出力・ .B TeX の DVI 出力を AppleTalk に接続された LaserWriter Plus で印刷するために .B psf を起動する。 LaserWriter Plus はページを降順に積み重ねるので、 ページを逆順にして、バーストページを最後に印刷する。 .sp .RS .nf laser|lp|LaserWriter Plus on AppleTalk:\\ :sd=/usr/spool/lpd/laser:\\ :lp=/usr/spool/lpd/laser/null:\\ :lf=/var/adm/lpd-errs:pw#80:hl:\\ :of=/usr/lib/filters/ofpap:\\ :if=/usr/lib/filters/ifpaprev:\\ :tf=/usr/lib/filters/tfpaprev:\\ :df=/usr/lib/filters/dfpaprev: .fi .RE .sp 該当するホストが複数の AppleTalk プリンタにスプールする場合、 .B lp 機能として .B /dev/null を使用すべきではない点に注意すること。 そうではなく、上の例でやっているように、 各プリンタに対して .B mknod を使って null デバイスを作成すべきである。 .LP 最後に、スプールディレクトリ .B /var/spool/lpd/laser には .BR .paprc という名前のファイルがある。 .B pap はプリンタの AppleTalk 名を調べるためにこのファイルを読む。 .SH 関連項目 .BR psorder (1), .BR printcap (5), .BR lpd (8), .BR mknod (8), .BR pap (8).