.\" @(#)pg.1 1.7 (gritter) 4/25/01 .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2005 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Sun May 15 05:48:48 JST 2005 .\" by Yuichi SATO .\" .TH PG 1 "2001-04-25" "Gunnar Ritter" "User Commands" .SH 名前 pg \- テキストファイルをページ単位で閲覧する .SH 書式 .B pg [ .I \-number ] [ .BI \-p \ string ] [ .B \-cefnrs ] [ .I +line ] [ .I +/pattern/ ] [ file . . . ] .SH 説明 .I pg はテキストファイルを .SM CRT 上で一度に 1 つのスクリーンいっぱいに表示する。 各ページの終わりにプロンプトが表示される。 ユーザは改行 (newline) キーを入力して次のページを閲覧することも、 以下で説明する何れかのキーを入力することもできる。 .PP コマンドラインでファイル名が指定されない場合、 .I pg は標準入力から読み込む。 標準出力が端末でない場合、 .I pg は .IR cat (1) のように動作するが、ファイルが複数あるときには、 ファイルの内容より先にファイル名を出力する。 .PP パイプから入力された場合、 .I pg は読み込んでいる間にデータをバッファファイルに格納し、 ナビゲーションを可能にする。 .SH オプション .I pg は以下のオプションを受け付ける: .TP .BI \- number 1 ページ当りの行数。 通常は .SM CRT の行数から 1 を引いた数である。 .TP .B \-c ページが表示される前にスクリーンをクリアする。 ただし、端末の terminfo エントリでこの機能が提供されている場合。 .TP .B \-e ファイルの末尾において、 .I pg は停止せず、かつ .SM (EOF) を表示しない。 .TP .B \-f .I pg は長い行を分割しない。 .TP .B \-n このオプションが指定されない場合、 コマンドは改行文字で終端されなければならない。 このオプションが指定された場合、 コマンド文字が打ち込まれると .I pg はすぐに実行する。 .TP .BI \-p \ string プロンプト .I " :" の代わりに、 .I string が表示される。 .I string に .I %d が含まれる場合、最初に出現する .I %d は現在のページ番号で置き換えられる。 .TP .B \-r シェルエスケープを無効にする。 .TP .B \-s メッセージを強調 .RI ( standout ) モードで表示する。 ただし、端末の terminfo エントリでこの機能が提供されている場合。 .TP .BI + number 指定された行番号から開始する。 .TP .BI +/ pattern / 指定された基本正規表現 (Basic Regular Expression) .I pattern を含む行から開始する。 .SH 使用法 以下のコマンドをプロンプトから入力することができる。 このドキュメントで .I i が前に付いているコマンドは、正または負の数を引き数として受け付ける。 この引き数が .I + または .I \- で始まる場合、入力ファイルにおける現在の位置から相対位置として解釈される。 それ以外の場合は、ファイルの先頭からの相対位置として解釈される。 .TP .IB i 次のページまたは指定されたページを表示する。 .TP \fIi\fR\fBd\fR または \fB^D\fR 半ページ前方を表示する。 .I i が指定された場合、常に現在の位置からの相対位置として解釈される。 .TP .IB i l 次の行または指定された行を表示する。 .TP .IB i f 前方に 1 ページ分スキップする。 .I i は正の数でなければならず、 常に現在の位置からの相対位置として解釈される。 .TP \fIi\fR\fBw\fR または \fIi\fR\fBz\fR .I と同じように動作するが、 .I i が新しいページサイズになる。 .TP .BR . " または " ^L スクリーンを再描画する。 .TP .B $ 入力ファイルの最終行に進む。 .TP .IB i / pattern / 基本正規表現 .I pattern が最初または \fIi\fR 番目に見つかるまで前方に検索する。 検索は現在のページの後から始まり、ファイルの末尾で終了する。 折り返し (wrap-around) 検索は行われない。 .I i は正でなければならない。 .TP \fIi\fR\fB?\fR\fIpattern\fR\fB?\fR または \fIi\fR\fB^\fR\fIpattern\fR\fB^\fR 基本正規表現 .I pattern が最初または \fIi\fR 番目に見つかるまで後方に検索する。 検索は現在のページの前から始まり、ファイルの先頭で終了する。 折り返し (wrap-around) 検索は行われない。 .I i は正でなければならない。 .PP 検索コマンドは付加的な文字を受け付ける。 .B t が指定された場合、pattern を含む行はスクリーンの一番上に表示される。 これがデフォルトである。 .B m を指定するとスクリーンの真ん中の行に表示され、 .B b を指定するとスクリーンの一番下の行に表示される。 ここで選択された表示位置は、その後の検索でも使用される。 .TP .IB i n 次のファイルまたは .I i 個先のファイルに移動する。 .TP .IB i p 前のファイルまたは .I i 個前のファイルを再び読み込む。 .TP .BI s \ filename 指定されたファイル名 .I filename で、現在のファイルを保存する。 .TP .B h コマンドの概要を表示する。 .TP .BI ! command シェルを使って .I command を実行する。 .TP .BR q " または " Q 終了する。 .PP .I pg が入力ファイルを読み込んでいる間や 端末上に書き出している間に、 ユーザが中止 (interrupt) や終了のキーを押すと、 .I pg はすぐにプロンプトを出す。 その他の場合にこれらのキーを押すと、 .I pg を終了する。 .SH 環境変数 以下の環境変数は .I pg の動作に影響を与える: .TP .B COLUMNS この環境変数を指定すると、システムが提供するカラム数を上書きする。 .TP .BR LANG ,\ LC_ALL ,\ LC_COLLATE ,\ LC_CTYPE ,\ LC_MESSAGES .IR locale (7) を参照すること。 .TP .B LINES この環境変数を指定すると、システムが提供する行数を上書きする。 .TP .B SHELL .B ! コマンドで使用される。 .TP .B TERM 端末タイプを決定する。 .SH 関連項目 .BR cat (1), .BR more (1), .BR sh (1), .BR terminfo (5), .BR locale (7), .BR regex (7), .BR term (7) .SH 注意 .I pg は端末のタブが 8 であると想定している。 .PP .SM NUL 文字を含むファイルは、 .I pg で表示できない。