.\" Copyright 2002 Andre C. Mazzone (linuxdev@karagee.com) .\" May be distributed under the GNU General Public License .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Koso Fukuba .\" all rights reserved. .\" Translated Mon Jan 27 12:00:00 JST 1997 .\" by Koso Fukuba .\" Updated & Modified Mon May 6 21:55:12 JST 2002 .\" by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Thu Aug 29 04:17:49 JST 2002 by Yuichi SATO .\" .\"WORD: attach 付加 .\"WORD: detach 分離 .\" .TH IPCRM 8 "last change: 19 March 2002" "ipcrm" "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 ipcrm \- メッセージキュー・セマフォ集合・共有メモリ ID を削除する .SH 書式 .B ipcrm [ .B \-M .I key | .B \-m .I id | .B \-Q .I key | .B \-q .I id | .B \-S .I key | .B \-s .I id ] ... 以前の使用法 .BI ipcrm [ .B shm | .B msg | .B sem ] .IR id " ..." .SH 説明 .I ipcrm は System V プロセス間通信 (interprocess communication, IPC) オブジェクトと、 それに関連するデータ構造をシステムから削除する。 これらのオブジェクトを削除するためには、スーパーユーザーであるか、 オブジェクトの作成者または所有者でなければならない。 System V IPC オブジェクトには、 共有メモリ・メッセージキュー・セマフォの 3 つがある。 メッセージキューオブジェクトとセマフォオブジェクトの削除は、 (他のプロセスがそのオブジェクトの IPC 識別子を 持っていたとしても) 即座に行われる。 共有メモリオブジェクトが削除されるのは、 現在付加 (attach) されている全てのプロセスが .RB ( shmdt (2) で) 仮想アドレス空間からオブジェクトを分離 (detach) してからである。 2 つの書式がサポートされている。 昔の Linux で使われていた伝統的な書式では、 削除するオブジェクトの種類を表す 3 文字のキーワードの後に、 その種類のオブジェクトの IPC 識別子を 1 つ以上指定する。 SUS 互換の書式では、1 つのコマンド行で 3 種類のオブジェクトすべてをそれぞれ 0 個以上指定することができ、 オブジェクトの指定はキーまたは識別子 (後述) で行う。 キーと識別子は 10 進数、16 進数 (最初を '0X' または '0x' で表記する)、 8 進数 (最初を '0' で表記する) で指定することができる。 .SH オプション .TP .BI \-M " shmkey" 最後の分離が行われた後、 .I shmkey で作成された共有メモリセグメントを削除する。 .TP .BI \-m " shmid" 最後の分離が行われた後、 .I shmid で識別される共有メモリセグメントを削除する。 .TP .BI \-Q " msgkey" .I msgkey で作成されたメッセージキューを削除する。 .TP .BI \-q " msgid" .I msgid で識別されるメッセージキューを削除する。 .TP .BI \-S " semkey" .I semkey で作成されたセマフォを削除する。 .TP .BI \-s " semid" .I semid で識別されるセマフォを削除する。 .LP 削除の詳細は .IR msgctl (2), .IR shmctl (2), .IR semctl (2) で説明されている。 識別子とキーは .IR ipcs (8) を使えば分かる。 .SH 注意 Linux における最初の実装では、 ipcrm は「\fB書式\fR」にあるような昔の構文を使っていた。 他の *nix における ipcrm の実装に存在する機能、 つまり (識別子だけでなく) キーを指定してリソースを削除する機能と、 同様なコマンドラインの構文が追加された。 後方互換のため、以前の構文もサポートされている。 .\" .SH 著者 .\" Andre C. Mazzone (linuxdev@karagee.com) .\" .br .\" Krishna Balasubramanian (balasub@cis.ohio-state.edu) .nh .SH 関連項目 .BR ipcs (8), .BR msgctl (2), .BR msgget (2), .BR semctl (2), .BR semget (2), .BR shmctl (2), .BR shmdt (2), .BR shmget (2), .BR ftok (3)