.\" DO NOT MODIFY THIS FILE! It was generated by help2man 1.48.4. .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" To be translated for 3.8.2, 2022-03-11 .\" .TH BISON 1 2021/09 "GNU Bison 3.8.2" ユーザーコマンド .SH 名前 bison \- GNU プロジェクトのパーサージェネレーター (yacc 互換) .SH 書式 \fBbison\fP [\fI\,OPTION\/\fP]... \fI\,FILE\/\fP .SH 説明 \fIBison\fP は \fIyacc\fP(1) 風のパーサージェネレーターです。 \fIyacc\fP 用に生成された入力ファイルと、 上位互換性を有しています。 .PP 入力ファイル名は \fIyacc\fP の慣例に従って \fB.y\fP で終わるものとします。 \fIyacc\fP とは違って、 生成されるファイルの名前は固定されず、 入力ファイル名を先頭につけたものとなります。 さらに入力ファイル内に \fIC++\fP コードを加える必要がある場合、 そのファイル名には C++ 流の拡張子 (.ypp や .y++) をつけます。 こうしておくと bison は、 その拡張子に従って出力ファイル名を定めます (.cpp や .c++)。 たとえば文法を記述するファイルが \fBparse.yxx\fP であるとすると、 生成されるパーサー用のファイルは \fBparse.tab.cxx\fP となります。 これが \fIyacc\fP であれば \fBy.tab.c\fP であり、 古いバージョンの \fIBison\fP では \fBparse.tab.c\fP となります。 .PP \fIbison\fP に対して与えられるここでのオプション説明は、 \fBbison.texi\fP マニュアルにおけるノード \fBInvocation\fP から抜粋されたものであり、 そのマニュアルが正となります。 .PP \fIBison\fP は従来からの単一英字によるオプションと、 長い名前のオプションの両方をサポートします。 長いオプション名は \fB\-\fP ではなく \fB\-\-\fP をつけます。 オプション名は、 それが唯一のものと特定できるのであれば、 短く省略して指定することができます。 \fB\-\-file\-prefix\fP などのように長いオプションが引数を取る場合、 オプション名と引数値の間には \fB=\fP を記述します。 .PP LALR(1), IELR(1), あるいは正規 LR(1) パーサーテーブルを用いて、 決定的 LR (deterministic LR) パーサー、 または一般化 LR (generated LR; GLR) パーサーを生成します。 .PP 長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です. オプションの引数についても同様です。 .SS 操作モード .TP \fB\-h\fP, \fB\-\-help\fP ヘルプを表示して終了します。 .TP \fB\-V\fP, \fB\-\-version\fP バージョン情報を表示して終了します。 .TP \fB\-\-print\-localedir\fP ローケル依存データがあるディレクトリを表示して終了します。 .TP \fB\-\-print\-datadir\fP スケルトンと XSLT があるディレクトリを表示して終了します。 .TP \fB\-u\fP, \fB\-\-update\fP ソース文法ファイルに修正を適用して終了します。 .TP \fB\-f\fP, \fB\-\-feature\fP[=\fI\,FEATURES\/\fP] さまざまな機能を有効にします。 .SS "FEATURES は、 以下の単語をカンマ (,) で区切ったリストです。" .TP caret, diagnostics\-show\-caret ^ をつけてエラーを表示します。 .TP fixit, diagnostics\-parseable\-fixits マシン読み込み用の修正を表示します。 .TP syntax\-only ファイル生成を行いません。 .TP all 上記すべてを有効にします。 .TP none 上記すべてを無効にします。 .SS 診断 .TP \fB\-W\fP, \fB\-\-warnings\fP[=\fI\,CATEGORY\/\fP] CATEGORY に属する警告を表示します。 .TP \fB\-\-color\fP[=\fI\,WHEN\/\fP] 診断結果への色のつけ方を指示します。 .TP \fB\-\-style\fP=\fI\,FILE\/\fP 診断結果に色をつける CSS ファイル FILE を指定します。 .SS 警告カテゴリには以下があります。 .TP conflicts\-sr S/R 競合 (デフォルトで有効)。 .TP conflicts\-rr R/R 競合 (デフォルトで有効)。 .TP counterexamples, cex 競合の反例を生成します。 .TP dangling\-alias 文字列エイリアスとシンボルが対応していません。 .TP deprecated かつての構造。 .TP empty\-rule %empty がない空の規則。 .TP midrule\-values midrule 値が設定されていない、 または使われていません。 .TP precedence 意味のない precedence と associativity。 .TP yacc POSIX Yacc と非互換。 .TP other その他の警告すべて (デフォルトで有効)。 .TP all \&'counterexamples' と 'dangling\-alias' と 'yacc' 以外の警告すべて。 .TP no\-CATEGORY CATEGORY の警告をオフにします。 .TP none すべての警告をオフにします。 .TP error[=CATEGORY] 警告をエラー扱いにします。 .SS "WHEN は、 以下のいずれかです。" .TP always, yes 出力に色をつけます。 .TP never, no 出力に色をつけません。 .TP auto, tty 出力デバイスが tty の時だけ色をつけます。 .SS パーサーの調整 .TP \fB\-L\fP, \fB\-\-language\fP=\fI\,LANGUAGE\/\fP 出力するプログラミング言語を指定します。 .TP \fB\-S\fP, \fB\-\-skeleton\fP=\fI\,FILE\/\fP 利用するスケルトンを指定します。 .TP \fB\-t\fP, \fB\-\-debug\fP パーサーをトレースモードにします。 '\-Dparse.trace' と同じです。 .TP \fB\-\-locations\fP 計算結果位置サポートを有効にします。 .TP \fB\-D\fP, \fB\-\-define=NAME\fP[=\fI\,VALUE\/\fP] \&'%define NAME VALUE' と同様です。 .TP \fB\-F\fP, \fB\-\-force\-define=NAME\fP[=\fI\,VALUE\/\fP] \&'%define NAME VALUE' を上書きします。 .TP \fB\-p\fP, \fB\-\-name\-prefix\fP=\fI\,PREFIX\/\fP \&'\-Dapi.prefix={PREFIX}' によって古くなった外部シンボルに PREFIX をつけます。 .TP \fB\-l\fP, \fB\-\-no\-lines\fP \&'#line' ディレクティブを生成しません。 .TP \fB\-k\fP, \fB\-\-token\-table\fP トークン名のテーブルを含めます。 .TP \fB\-y\fP, \fB\-\-yacc\fP POSIX の Yacc をエミュレートします。 .SS 出力ファイル .TP \fB\-H\fP, \fB\-\-header\fP=\fI\,[FILE]\/\fP ヘッダーファイルも生成します。 .TP \fB\-d\fP 同様ですが FILE の指定はできません (POSIX Yacc の場合)。 .TP \fB\-r\fP, \fB\-\-report\fP=\fI\,THINGS\/\fP オートマトン上に詳細の生成も行います。 .TP \fB\-\-report\-file\fP=\fI\,FILE\/\fP レポートを FILE に書き出します。 .TP \fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP \&'\-\-report=state' と同様です。 .TP \fB\-b\fP, \fB\-\-file\-prefix\fP=\fI\,PREFIX\/\fP 出力ファイルのプレフィックスを指定します。 .TP \fB\-o\fP, \fB\-\-output\fP=\fI\,FILE\/\fP 出力結果を FILE に保存します。 .TP \fB\-g\fP, \fB\-\-graph\fP[=\fI\,FILE\/\fP] オートマトングラフも出力します。 .TP \fB\-\-html\fP[=\fI\,FILE\/\fP] オートマトンの HTML 報告も出力します。 .TP \fB\-x\fP, \fB\-\-xml\fP[=\fI\,FILE\/\fP] オートマトンの XML 報告も出力します。 .TP \fB\-M\fP, \fB\-\-file\-prefix\-map\fP=\fI\,OLD=NEW\/\fP ファイルパスの出力の際に、 出力ファイルのプリフィックス OLD を NEW に置き換えます。 .SS "THINGS は、 以下の単語をカンマ (,) で区切ったリストです。" .TP states 状態を説明します。 .TP itemsets クロージャーを呼び出してコアアイテムセットを完成させます。 .TP lookaheads lookahead トークンを明示的にアイテムに結合します。 .TP solved 解決しているシフト/還元について説明します。 .TP counterexamples, cex 競合の反例を生成します。 .TP all 上記の情報をすべて含みます。 .TP none 報告を無効にします。 .SH 著者 Robert Corbett と Richard Stallman によって書かれました .SH バグ報告 バグを発見したら まで報告して下さい。 .br GNU Bison ホームページ: . .br GNU ソフトウェアの全般的なヘルプ: . .br 完全なドキュメントを見るには info bison を実行してください。 .SH 著作権 Copyright \(co 2021 Free Software Foundation, Inc. .br This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. .SH 関連項目 \fBlex\fP(1), \fBflex\fP(1), \fByacc\fP(1). .PP \fBbison\fP の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。 \fBinfo\fP と \fBbison\fP の両プログラムが適切にインストールされていれば、 以下のコマンド .IP \fBinfo bison\fP .PP を実行して完全なマニュアルを参照できます。