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INFINITY(3) Linux Programmer's Manual INFINITY(3)

名前

INFINITY, NAN, HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL - 浮動小数点数の定数

書式

#define _ISOC99_SOURCE      /* feature_test_macros(7) 参照 */
#include <math.h>
INFINITY
NAN
HUGE_VAL
HUGE_VALF
HUGE_VALL

説明

マクロ INFINITY は正の無限大を表す float 型の定数に展開される。

(サポートされている場合) マクロ NAN は quiet NaN を表す float 型の定数に展開される。 quiet NaN は計算式の中で使われたときに例外を起こさない NaN ("not-a-number") である。 この反対は signalling NaN である。 IEC 60559:1989 を参照すること。

マクロ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL はそれぞれ double, float, long double 型の定数で、 大きな正の値を表し、可能な場合には正の無限大を表す。

準拠

C99.

glibc システムではマクロ HUGE_VAL が常に使用可能である。 NAN マクロが使用できるかは、 #ifdef NAN を使ってテストできる。 INFINITY, HUGE_VALF, HUGE_VALL も同様である。 _ISOC99_SOURCE_GNU_SOURCE が定義されている場合、 または __STDC_VERSION__ が定義されていて、その値が 199901L 以上である場合、 これらのマクロは <math.h> で定義される。

関連項目

fpclassify(3), math_error(7)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2020-12-21