Scroll to navigation

SIGINTERRUPT(3) Linux Programmer's Manual SIGINTERRUPT(3)

名前

siginterrupt - シグナルでシステムコールに割り込むことを許す

書式

#include <signal.h>

int siginterrupt(int sig, int flag);


glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

siginterrupt():

_BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
|| /* glibc 2.12 以降: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L

説明

siginterrupt() 関数は、システムコールがシグナル sig によって割り込まれた後、再実行の際の振る舞いを変更する。 flag 引き数が偽 (0) ならば、システムコールが指定した シグナル sig によって割り込まれた後に、そのシステムコールは 再実行される。これは Linux においてデフォルトの動作である。

flag 引き数が真 (1) でデータの転送が全く行なわれていないならば、 シグナル sig でシステムコールは中断されて、-1 が返され、 errnoEINTR が設定される。

flag 引き数が真 (1) でデータの転送が開始されていれば、 システムコールは中断され、それまでに実際に転送されたデータ の量が返される。

返り値

siginterrupt() 関数は成功した場合 0 を返す。 シグナル番号 sig が不正な場合、 -1 を返し、 errno にエラーの原因を示す値を設定する。

エラー

指定したシグナル番号が不正である。

属性

マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)

siginterrupt() 関数は保護されていないグローバル変数を使用しているので、スレッドセーフではない。

準拠

4.3BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2008 は、 siginterrupt() を廃止予定としている。 代わりに、 sigaction(2)SA_RESTART フラグを指定して使うことを推奨している。

関連項目

signal(2)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部である。 プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2014-06-13