.\" Copyright (c) Bruno Haible .\" .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA) .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of .\" the License, or (at your option) any later version. .\" %%%LICENSE_END .\" .\" References consulted: .\" GNU glibc-2 source code and manual .\" Dinkumware C library reference http://www.dinkumware.com/ .\" OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html .\" ISO/IEC 9899:1999 .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Translated Mon Oct 25 22:55:40 JST 1999 .\" by FUJIWARA Teruyoshi .\" .TH WCRTOMB 3 2014\-03\-18 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 wcrtomb \- ワイド文字 1 つをマルチバイト列に変換する .SH 書式 .nf \fB#include \fP .sp \fBsize_t wcrtomb(char *\fP\fIs\fP\fB, wchar_t \fP\fIwc\fP\fB, mbstate_t *\fP\fIps\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 この関数が主に使われるのは、\fIs\fP が NULL でなく、 \fIwc\fP がヌルワイド文字 (L\(aq\e0\(aq) でない場合である。 この場合には、 \fBwcrtomb\fP() 関数はワイド文字 \fIwc\fP をマルチバイト表 現に変換し、\fIs\fP が指す char 型の配列にこれを格納する。この関数は シフト状態 \fI*ps\fP を更新し、出力されたマルチバイト表現の長さ、すな わち \fIs\fP に書き込まれたバイト数を返す。 .PP 別のケースとしては、\fIs\fP は NULL でないが \fIwc\fP がヌルワイド文字 (L\(aq\e0\(aq) のことがある。 この場合の \fBwcrtomb\fP() 関数は、\fI*ps\fP を初期状態に戻すのに必 要なシフトシーケンスを \fIs\fP が指す char 型配列に格納し、その後に \(aq\e0\(aq を格納する。この関数はシフト状態 \fI*ps\fP を更新し(つまり初期状態に戻 し)、シフトシーケンスの長さに 1 を加えた値を返す。この値は \fIs\fP に 書き込まれたバイト数である。 .PP 三番目のケースは、\fIs\fP が NULL の時である。 この場合には \fIwc\fP は無視され、関数の実際の動きとしては wcrtomb(buf, L\(aq\e0\(aq, ps) が返される。ここで、 \fIbuf\fP は内部的な無名バッファーである。 .PP 以上のいずれの場合も、\fIps\fP が NULL ならばシフト状態は用い られず、 \fBwcrtomb\fP() 関数だけが知っている静的な匿名の状態が使われる。 .SH 返り値 \fBwcrtomb\fP() 関数は、\fIs\fP が指すバイト列に書き込まれたバイト数、あ るいは書き込まれたであろうバイト数を返す。\fIwc\fP を(現在のロケールに 従って)マルチバイト列で表現できなければ、 \fI(size_t)\ \-1\fP が返され、 \fIerrno\fP に \fBEILSEQ\fP が設定される。 .SH 準拠 C99. .SH 注意 \fBwcrtomb\fP() の動作は、現在のロケールの \fBLC_CTYPE\fP カテゴリーに依存する。 .PP \fIps\fP に NULL を渡した際の動作はマルチスレッドセーフでない。 .SH 関連項目 \fBmbsinit\fP(3), \fBwcsrtombs\fP(3) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。