.\" Copyright (c) Bruno Haible .\" and Copyright (C) 2014 Michael Kerrisk .\" .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA) .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of .\" the License, or (at your option) any later version. .\" %%%LICENSE_END .\" .\" References consulted: .\" GNU glibc-2 source code and manual .\" Dinkumware C library reference http://www.dinkumware.com/ .\" OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html .\" ISO/IEC 9899:1999 .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Translated Mon Oct 25 08:06:53 JST 1999 .\" by FUJIWARA Teruyoshi .\" .TH TOWLOWER 3 2014\-03\-18 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 towlower, towlower_l \- ワイド文字 1 個を小文字に変換する .SH 書式 .nf \fB#include \fP .sp \fBwint_t towlower(wint_t \fP\fIwc\fP\fB);\fP \fBwint_t towlower_l(wint_t \fP\fIwc\fP\fB, locale_t \fP\fIlocale\fP\fB);\fP .fi .sp .in -4n glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照): .in .sp \fBtowlower_l\fP(): .PD 0 .RS 4 .TP glibc 2.10 以降: _XOPEN_SOURCE\ >=\ 700 .TP glibc 2.10 より以前: _GNU_SOURCE .RE .PD .SH 説明 \fBtowlower\fP() 関数は、 \fBtolower\fP(3) 関数に対応するワイド文字関数である。 \fIwc\fP が大文字のワイド文字で、現在のロケールで対応する小文字が存在する場合、 \fIwc\fP に対応する小文字が返される。 それ以外の場合には、 \fIwc\fP は変更されずに返される。 \fBtowupper_l\fP() 関数も同様の動作を行うが、 \fIlocale\fP で指定されたロケールでの文字列型の情報に基づき変換が行われる点が異なる。 \fIlocale\fP が特別なロケールオブジェクト \fBLC_GLOBAL_LOCALE\fP の場合、もしくは \fIlocale\fP が有効なロケールオブジェクトハンドルでない場合、 \fBtowupper_l\fP() の動作は未定義である。 引き数 \fIwc\fP は、 指定されたロケールで有効な \fIwchar_t\fP で表現できる文字、または値 \fBWEOF\fP でなければならない。 .SH 返り値 \fIwc\fP が小文字に変換可能だった場合、 \fBtowlower\fP() は対応する小文字を返す。 そうでない場合、 \fIwc\fP を返す。 .SH 属性 .SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)" .\" FIXME . need a thread-safety statement about towlower_l() \fBtowlower\fP() 関数は、例外付きのスレッドセーフである。実行中に \fBsetlocale\fP(3) を呼び出してロケールを変更しない限り、マルチスレッドアプリケーションで安全に使用することができる。 .SH バージョン \fBtowlower_l\fP() 関数は glibc 2.3 で初めて登場した。 .SH 準拠 \fBtowlower\fP(): C99, POSIX.1\-2001 (XSI); POSIX.1\-2008 の XSI 拡張に存在しているが、廃止予定とされている。 \fBtowlower_l\fP(): POSIX.1\-2008. .SH 注意 これらの関数の動作は、ロケールの \fBLC_CTYPE\fP カテゴリーに依存する。 .PP これらの関数で Unicode 文字を扱うのはあまり適切でない。 なぜなら、Unicode には、大文字 (upper case)・小文字 (lower case)・ タイトル文字 (title case) という 3 つの "case" が含まれているからである。 .SH 関連項目 \fBiswlower\fP(3), \fBtowctrans\fP(3), \fBtowupper\fP(3), \fBlocale\fP(7) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。