.\" Copyright 2002 Walter Harms (walter.harms@informatik.uni-oldenburg.de) .\" and Copyright 2008, Linux Foundation, written by Michael Kerrisk .\" .\" .\" %%%LICENSE_START(GPL_NOVERSION_ONELINE) .\" Distributed under GPL .\" %%%LICENSE_END .\" .\" based on glibc infopages .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2002 Akihiro MOTOKI .\" all rights reserved. .\" Translated Sun Sep 22 08:44:32 2002 .\" by Akihiro MOTOKI .\" Updated & Modified Sat Feb 12 12:40:00 2005 .\" by SAITOH Akira .\" Updated 2008-09-18, Akihiro MOTOKI .\" .TH LGAMMA 3 2014\-01\-18 "" "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 lgamma, lgammaf, lgammal, lgamma_r, lgammaf_r, lgammal_r, signgam \- ガンマ関数の対数を計算する .SH 書式 .nf \fB#include \fP .sp \fBdouble lgamma(double \fP\fIx\fP\fB);\fP .br \fBfloat lgammaf(float \fP\fIx\fP\fB);\fP .br \fBlong double lgammal(long double \fP\fIx\fP\fB);\fP .sp \fBdouble lgamma_r(double \fP\fIx\fP\fB, int *\fP\fIsignp\fP\fB);\fP .br \fBfloat lgammaf_r(float \fP\fIx\fP\fB, int *\fP\fIsignp\fP\fB);\fP .br \fBlong double lgammal_r(long double \fP\fIx\fP\fB, int *\fP\fIsignp\fP\fB);\fP .sp \fBextern int \fP\fIsigngam\fP\fB;\fP .fi .sp \fI\-lm\fP でリンクする。 .sp .in -4n glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照): .in .sp .ad l \fBlgamma\fP(): .RS 4 _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L; .br or \fIcc\ \-std=c99\fP .RE .br \fBlgammaf\fP(), \fBlgammal\fP(): .RS 4 _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L; .br or \fIcc\ \-std=c99\fP .RE \fBlgamma_r\fP(), \fBlgammaf_r\fP(), \fBlgammal_r\fP(): .RS 4 _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE .RE \fIsigngam\fP: .RS 4 _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE .RE .ad b .SH 説明 ガンマ関数の定義については、 \fBtgamma\fP(3) を参照のこと。 .PP 関数 \fBlgamma\fP() は、ガンマ関数の絶対値の自然対数を返す。 ガンマ関数の符号は、 \fI\fP で宣言されている extern int \fIsigngam\fP に格納される。 格納される値は、ガンマ関数が正または 0 の場合 1、 負の場合 \-1 である。 .PP \fIsigngam\fP という固定された場所を使うことはスレッドセーフではないので、 関数 \fBlgamma_r\fP(), \fBlgammaf_r\fP(), \fBlgammal_r\fP() が導入された。 これらの関数では、符号は引き数 \fIsignp\fP 経由で返される。 .SH 返り値 成功すると、これらの関数は Gamma(x) の自然対数を返す。 \fIx\fP が NaN の場合、NaN が返される。 \fIx\fP が 1 か 2 の場合、+0 が返される。 \fIx\fP が正の無限大か負の無限大の場合、正の無限大が返される。 \fIx\fP が正でない整数の場合、極エラー (pole error) が発生し、 各関数はそれぞれ +\fBHUGE_VAL\fP, +\fBHUGE_VALF\fP, +\fBHUGE_VALL\fP を返す。 .\" e.g., lgamma(DBL_MAX) 結果がオーバーフローする場合、範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ \fBHUGE_VAL\fP, \fBHUGE_VALF\fP, \fBHUGE_VALL\fP, を返す。この際、数学的に正しい符号が付与される。 .SH エラー これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は \fBmath_error\fP(7) を参照のこと。 .PP 以下のエラーが発生する可能性がある。 .TP 極エラー: \fIx\fP が正でない整数 \fIerrno\fP に \fBERANGE\fP が設定される (「バグ」の節も参照)。 0 による除算 (divide\-by\-zero) 浮動小数点例外 (\fBFE_DIVBYZERO\fP) が上がる。 .TP 範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー .\" glibc (as at 2.8) also supports an inexact .\" exception for various cases. \fIerrno\fP に \fBERANGE\fP が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (\fBFE_OVERFLOW\fP) が上がる。 .SH 準拠 関数 \fBlgamma\fP() は C99 と POSIX.1\-2001 で規定されている。 \fIsigngam\fP は POSIX.1\-2001 で規定されているが、C99 にはない。 関数 \fBlgamma_r\fP() は非標準だが、いくつかの他のシステムにも存在する。 .SH バグ .\" http://sources.redhat.com/bugzilla/show_bug.cgi?id=6777 glibc 2.9 とそれ以前のバージョンでは、 極エラーが発生した場合、POSIX で要求されている \fBERANGE\fP ではなく \fBEDOM\fP が \fIerrno\fP に設定される。 POSIX.1 では、 \fBERANGE\fP が設定されるべきとされている。 バージョン 2.10 以降の glibc では、正しい動作をする。 .SH 関連項目 \fBtgamma\fP(3) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。