.\" Copyright (c) Bruno Haible .\" .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA) .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of .\" the License, or (at your option) any later version. .\" %%%LICENSE_END .\" .\" References consulted: .\" GNU glibc-2 source code and manual .\" Dinkumware C library reference http://www.dinkumware.com/ .\" OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html .\" ISO/IEC 9899:1999 .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1999 HANATAKA Shinya .\" all rights reserved. .\" Translated Tue Jan 11 00:56:19 JST 2000 .\" by HANATAKA Shinya .\" .TH MBRLEN 3 2013\-06\-21 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 mbrlen \- 次のマルチバイト文字の長さをバイト数で返す .SH 書式 .nf \fB#include \fP .sp \fBsize_t mbrlen(const char *\fP\fIs\fP\fB, size_t \fP\fIn\fP\fB, mbstate_t *\fP\fIps\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 \fBmbrlen\fP() 関数は \fIs\fP から始まるマルチバイト文字列を 最大 \fIn\fP バイト調べて次の完全なマルチバイト文字を取り出す。 同時にシフト状態 \fI*ps\fP を更新する。 マルチバイト文字がナルワイド文字でなければ \fIs\fP から 消費するバイト数を返す。ナルワイド文字ならばシフト状態 \fI*ps\fP を 初期状態に戻して、0 を返す。 .PP \fIs\fP から始まる \fIn\fP バイトの文字列が完全なマルチバイト文字を含んで いない場合には \fBmbrlen\fP() は \fI(size_t)\ \-2\fP を返す。 マルチバイト文字列に冗長なシフトシーケンスを含まれていると \fIn\fP >= \fIMB_CUR_MAX\fP の時にもこのようなことが起こりえる。 .PP \fIs\fP から始まるマルチバイト文字列が、次の完全な文字の前に 不正なマルチバイト列を含んでいる場合には、 \fBmbrlen\fP() は \fI(size_t)\ \-1\fP を返し \fIerrno\fP に \fBEILSEQ\fP が設定される。 この場合の \fI*ps\fP への影響は未定義である。 .PP \fIps\fP が NULL ならば、代りに \fBmbrlen\fP() 関数のみが使用する静的で名前のない状態が使用される。 .SH 返り値 ナルワイド文字以外の文字を確認した場合には、 \fBmbrlen\fP() 関数は \fIs\fP から始まるマルチバイト列から使用したバイト数を返す。 ナルワイド文字が確認された場合にはゼロを返す。 不正なマルチバイト列に遭遇した場合には \fI(size_t)\ \-1\fP を返し \fIerrno\fP に \fBEILSEQ\fP を設定する。 完全なマルチバイト文字を解析できなかった場合には \fI(size_t)\ \-2\fP を返す。 これは \fIn\fP を増さなければならないことを意味する。 .SH 属性 .SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)" \fBmbrlen\fP() 関数は、例外付きのスレッドセーフである。 \fIps\fP パラメーターが NULL で呼び出された場合はスレッドセーフではない。 .SH 準拠 C99. .SH 注意 \fBmbrlen\fP() の動作は現在のロケールの \fBLC_CTYPE\fP カテゴリーに依存している。 .SH 関連項目 \fBmbrtowc\fP(3) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。