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JSERVERRC(5) File Formats Manual JSERVERRC(5)

名称

jserverrc	日本語マルチクライアントサーバ (jserver) の初期化ファイル

形式

/usr/local/lib/wnn/ja_JP/jserverrc

機能

この jserverrc は、日本語マルチクライアントサーバを使用する時の環境を設定 するもので、jserverの立ち上がり時に読み込まれる。 設定できるものは、以下のとおり。

1. 立ち上がり時に読み込む辞書

readfile <辞書ファイル名>

サーバが、立ち上がり時に読み込む辞書ファイル名を指定する。 ここで、指定された辞書は、サーバの立ち上がり時に読み込まれ、サーバプロセ スが死ぬまでサーバーが持ち続ける。これは、クライアントプロセスが、立ち上 がる時に、辞書を読み込む時間を節約するために使用される。

2. クライアントの最大数

max_client <クライアントの最大数>

接続できるクライアントの最大数を指定する。 デフォルトは、32 である。

3. スティッキーな環境の最大数

max_sticky_env <スティッキーな環境の最大数>

スティッキーな環境の最大数を指定する。 スティッキーな環境とは、環境を消滅させても、保存される環境である。 これは、次にその環境を使用する時に、立上りが早くなる。 デフォルトは、10 である。

4. サーバが辞書を管理するディレクトリ

jserver_dir <文字列>

サーバが、辞書を管理するディレクトリ・パスを指定する。 ユーザの頻度ファイルとユーザ辞書が、このディレクトリの下で管理される。 デフォルトは、/usr/local/lib/dic/ である。 @LIBDIR, @LANG の記法が使用できる。

@LIBDIR デフォルトの uum 環境ファイルのディレクトリパス 名(/usr/local/lib/wnn)。 @LANG jserverの作成時に決定される言語名。jserverの場合は、"ja_JP" である。cserverの場合は、"zh_CN、tserverの場合は、"zh_TW" である。

5. かな漢字変換のパラメータ値

def_param <数字0> <数字1> <数字2> <数字3> <数字4> <数字5> <数字6> <数字7> <数字8> <数字9> <数字10> <数字11> <数字12> <数字13> <数字16> <数字15> <数字16>

かな漢字変換のパラメータ、および、疑似品詞の頻度を指定する。

<数字0> : N(大)文節解析のN <数字1> : 大文節中の小文節の最大数 <数字2> : 幹語の頻度のパラメータ <数字3> : 小文節長のパラメータ <数字4> : 幹語長のパラメータ <数字5> : 今使ったよビットのパラメータ <数字6> : 辞書のパラメータ <数字7> : 小文節の評価値のパラメータ <数字8> : 大文節長のパラメータ <数字9> : 小文節数のパラメータ

<数字10> : 疑似品詞 数字の頻度 <数字11> : 疑似品詞 カナの頻度 <数字12> : 疑似品詞 英数の頻度 <数字13> : 疑似品詞 記号の頻度 <数字14> : 疑似品詞 閉括弧の頻度 <数字15> : 疑似品詞 付属語の頻度 <数字16> : 疑似品詞 開括弧の頻度

上記のパラメータは、整数をとる。

デフォルトの値は、<2> <5> <10> <3> <50> <1> <128> <5> <1> <50> <10> <1> である。

4. 疑似品詞の「英数」の文字コードの指定

指定した文字コードのものが、英数字に加えて疑似品詞「英数」と して、疑似文節の変換に使用される。

set_giji_eisuu 文字コード 文字コード 文字コード ・・・

文字コードには、16進、10進、8進、等の書き方ができる。

CTRL A ---> ^A ' '(SPACE) ---> 0x20 \x20 32 040 \o40 ' ' ---> ' ' '―' ---> '―'

などの書き方ができる。

関連項目

jserver(1)
28 January 1992