.\" -*- nroff -*- .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH TEMPFILE 1 "27 Jun 2012" Debian .SH 名前 tempfile \- 安全な一時ファイルの作成 .SH 書式 \fBtempfile\fP [\-d DIR] [\-p STRING] [\-s STRING] [\-m MODE] [\-n FILE] [\-\-directory=DIR] [\-\-prefix=STRING] [\-\-suffix=STRING] [\-\-mode=MODE] [\-\-name=FILE] [\-\-help] [\-\-version] .SH 説明 .PP \fBtempfile\fP は、一時ファイルを安全な方法で作成します。ファイル名の選択に \fBtempnam\fP(3) を使用し、これを O_RDWR | O_CREAT | O_EXCL を用いてオープンします。ファイル名は標準出力に出力されます。ディレクトリの選択に関する実際のステップは、\fBtempnam\fP(3) を参照してください。 .PP ファイルを作成するディレクトリを、以下の順番で探します (しかし確実なことは \fBtempnam\fP(3) を参照してください)。 .TP 3 a) 環境変数 \fBTMPDIR\fP が存在し、適切なディレクトリ名が設定されていれば、これを使用します。 .TP b) そうでない場合、\fI\-\-directory\fP 引数が指定されていて適切であれば、これを使用します。 .TP c) そうでない場合、\fIP_tmpdir\fP (\fI\fP で定義) が適切であれば、これを使用します。 .TP d) 最後に、実装で定義したディレクトリ \fI(/tmp)\fP を使用します。 .SH オプション .TP \fB\-d, \-\-directory \fP\fIDIR\fP ファイルを DIR に配置します。 .TP \fB\-m, \-\-mode \fP\fIMODE\fP ファイルのモードを 0600 に代えて MODE で開きます。 .TP \fB\-n, \-\-name \fP\fIFILE\fP ファイル名として \fBtempnam\fP(3) に代えて FILE を使用します。このオプションを与えると、\-d, \-p, \-s の各オプションを無視します。 .TP \fB\-p, \-\-prefix \fP\fISTRING\fP STRING の 5 文字までを名前の生成に使用します。 .TP \fB\-s, \-\-suffix \fP\fISTRING\fP STRING を末尾にするファイルを生成します。 .TP \fB\-\-help\fP 使用方法を標準出力に表示し、正常終了します。 .TP \fB\-\-version\fP バージョン情報を標準出力に表示し、正常終了します。 .SH 戻り値 終了ステータスが 0 は一時ファイルが正常に作成できたことを意味します。その他の終了ステータスはエラーです。 .SH バグ NFS パーティションでファイルを作成する際、排他作成は保証されません。tempfile は一時ディレクトリを作成できません。tempfile は非推奨です。代わりに mktemp(1) を使用してください。 .SH 例 .RS .nf #!/bin/sh #[...] t=$(tempfile) || exit trap "rm \-f \-\- '$t'" EXIT #[...] rm \-f \-\- "$t" trap \- EXIT exit .fi .SH 関連項目 \fBtempnam\fP(3), \fBmktemp\fP(1) .SH 翻訳 倉澤 望 , 2012 .br Debian JP Documentation ML