.\" -*- nroff -*- .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH SAVELOG 8 "30 Jun 2010" Debian .SH 名前 savelog \- ログファイルの保存 .SH 書式 \fBsavelog\fP [\-m mode] [\-u user] [\-g group] [\-t] [\-p] [\-c cycle] [\-l] [\-j] [\-J] [\-1\ .\|.\ \-9] [\-C] [\-d] [\-l] [\-r rolldir] [\-n] [\-q] [\-D dateformat] file ... .SH 説明 \fBsavelog\fP コマンドは、古いファイルのコピーを保存し、オプションで圧縮を行います。\fIfile\fP の古いバージョンは、以下のように名前がつきます。 .RS \fIfile\fP.\fI\fP\fI\fP .RE \fI\fP は版番号です。0 が最も新しくなります。版番号が > 0 の場合、\fB\-l\fP を指定して抑制しない限り圧縮します。版番号 0 は、プロセスがまだ I/O のために開いている可能性があるため、圧縮しません。ファイルを \fIcycle\fP 版までしか保存しません。 ファイルがまだ存在せず、\fB\-t\fP を与えられると、ファイルを生成します。 ファイルが存在し、ファイルの長さが 0 バイトより大きい場合、以下のアクションを実行します。 .IP 1) 版番号ファイルを循環します。版 \fIfile\fP.\fI2\fP を版 \fIfile\fP.\fI3\fP に移動し、版 \fIfile\fP.\fI1\fP を版 \fIfile\fP.\fI2\fP に移動する、などのようにします。最後に版 \fIfile\fP.\fI0\fP を版 \fIfile\fP.\fI1\fP に移動し、\fIfile\fP を削除します。圧縮名・非圧縮名ともに \fB\-l\fP に関係なく循環します。見つからない版ファイルは無視します。 .IP 2) \fB\-l\fP を与えられた場合、新しい \fIfile\fP.\fI1\fP は圧縮されます。このとき \fB\-m\fP, \fB\-u\fP, \fB\-g\fP の各フラグにより、その対象が変更されます。 .IP 3) メインの \fIfile\fP を \fIfile\fP.\fI0\fP に移動します。 .IP 4) \fB\-m\fP, \fB\-u\fP, \fB\-g\fP, \fB\-t\fP, \fB\-p\fP の各フラグが与えられた場合、そのフラグに該当する空の \fIfile\fP を生成します。\fB\-p\fP フラグの場合、以前と同じ所有者、グループ、パーミッションで生成します。 .IP 5) 新しい \fIfile\fP.\fI0\fP を \fB\-m\fP, \fB\-u\fP, \fB\-g\fP の各フラグに応じて変更します。 .SH オプション .TP \fB\-m mode\fP ログファイルを mode に chmod します。\fB\-t\fP を暗示します。 .TP \fB\-u user\fP ログファイルを user に chown します。\fB\-t\fP を暗示します。 .TP \fB\-g group\fP ログファイルを group に chgrp します。\fB\-t\fP を暗示します。 .TP \fB\-c cycle\fP ログファイルの保存する版を cycle までとします (デフォルト: 7)。\fIcycle\fP は 2 以上でなければなりません。 .TP \fB\-t\fP 新しいログファイルを生成するよう touch します。 .TP \fB\-l\fP ログファイルを圧縮しません (デフォルト: 圧縮する) .TP \fB\-p\fP ログファイルの所有者、グループ、パーミッションを保持します。 .TP \fB\-j\fP gzip に代えて bzip2 で圧縮 .TP \fB\-J\fP gzip に代えて xz で圧縮 xz で 強度オプションを与えない場合、xz はデフォルトで物理メモリ量をベースに判断します。xz は、圧縮レベルを高めるために、非常に大きなメモリが必要なことに注意してください。 .TP \fB\-1\ .\|.\ \-9\fP 圧縮強度やメモリー使用量 (デフォルト: 9、xz 除く) .TP \fB\-C\fP 強制的な循環ログファイルの一掃 .TP \fB\-d\fP 循環に標準日を使用します。 .TP \fB\-D dateformat\fP 日付フォーマット (\fI[MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]]\fP) の上書き .TP \fB\-r\fP ファイルの循環をする際に . に代えて \fIrolldir\fP を使用します。 .TP \fB\-n\fP 空ファイルを回転しない .TP \fB\-q\fP 静かに .SH バグ プロセスが \fIfile.0\fP にまだ書き込んでいる間に、savelog が \fIfile.1\fP に移動して圧縮すると、データを失うことになります。 .SH 関連項目 \fBlogrotate\fP(8) .SH 翻訳 倉澤 望 , 2012 .br Debian JP Documentation ML