.\" -*- nroff -*- .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2001 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Sun Mar 4 16:02:45 JST 2001 .\" by Yuichi SATO .\" .\"WORD: latency 待ち時間 .\" .TH ELVTUNE 8 "14 March 2000" "Version 1.0" .SH 名前 elvtune \- I/O エレベータの調整ツール .SH 書式 .B elvtune [ .B \-r .I r_lat ] [ .B \-w .I w_lat ] [ .B \-b .I b_max ] .B /dev/blkdev1 [ .B /dev/blkdev2 ... ] .B elvtune .B -h .B elvtune .B -v .SH 説明 .B elvtune は、ブロックデバイスのキューベース毎に I/O エレベータを調整することができる。 調整は稼働中に安全に行うことができる。 エレベータの調整とは、 ディスクの性能と対話性が変更可能であることを意味している。 elvtune の出力には、 調整されたキューのアドレスが表示される。 これはキューの ID と考えることができる。 例えば、同じハードディスク内の複数のパーティションは 同じキューを共有するので、 1 つのパーティションを調整することは、 HD 全体を調整することになる。 .SH オプション .TP .BI -r \ r_lat I/O スケジューラが読み込み毎に与える最大待ち時間を設定する。 .TP .BI -w \ w_lat I/O スケジューラが書き出し毎に与える最大待ち時間を設定する。 .TP .BI -b \ b_max read キューに未処理の要求がある場合の、 write キューの max coalescing factor (write 要求を最大いくつまで一括で行うか) を指定する。 .TP .BI -h ヘルプを表示する。 .TP .BI -v バージョンを表示する。 .SH 注意 実際のところ、調整可能なフィールドは I/O スケジューラに関連したものである。 エレベータが片方向か双方向かの選択は、今のところできない。 .PP LVM のような論理ブロックデバイスでは、 .I 物理 デバイスに対して調整を行わなければならない。 LVM 論理デバイスのキュー調整は無駄である。 .SH 返り値 成功の場合は 0、失敗の場合は 1。 .SH 履歴 エレベータ動作の調整用の ioctl は、Linux 2.3.99-pre1 で追加された。 .SH 著者 Andrea Arcangeli SuSE