dh_usrlocal - usr/local
ディレクトリをメンテナスクリプトへ移行する
dh_usrlocal
[
debhelper オプション] [
-n]
dh_usrlocal
コマンドはインストールの際に
/usr/local
以下にサブディレクトリを作成するパッケージをビルドする時に使える
debhelper プログラムです。
このコマンドは、パッケージビルドディレクトリにある
usr/local
以下のサブディレクトリを走査・削除し、Debian
policy
の内容に沿った形でインストール時に作成されたディレクトリを作成、及びパッケージ削除時に削除を実施するため、(
-n
が使われてない限り)
メンテナスクリプトのスニペットで置換します。これらのスニペットは
dh_installdeb
により、メンテナスクリプトへ挿入されます。debhelper
のメンテナスクリプトのスニペットに関する説明については、
dh_installdeb(1)
を参照して下さい。
パッケージビルドツリー以下に通常ではない所有者、グループ、パーミッションを持つサブディレクトリが存在すると、これらの情報は保存され、
postinst
スクリプトによって後で反映されます。しかしながら、特別な例外として、ディレクトリが
root.root
のユーザ・グループとなっている場合、ユーザ・グループは
root.staff
で、パーミッションは
2775
であるものとして扱われます。これは
/usr/local
以下のディレクトリを扱うのに都合が良い為です。
オプション¶
- -n, --no-scripts
- postinst/prerm
を変更しません。
このコマンドは複数回実行しても安全なコマンドではありません。このコマンドを複数回呼び出す際には必ず間に
dh_prep(1)
を挿入してください。さもないと、メンテナスクリプト中に同じ内容のコードを繰り返し挿入してしまいます。
確認すべき事¶
Debian ポリシー バージョン
2.2
debhelper(7)
このプログラムは debhelper
の一部です。
Andrew Stribblehill <ads@debian.org>