.\"$Id$ .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2001 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Sat Dec 1 20:09:17 JST 2001 .\" by Yuichi SATO .\" Modified Sun 22 Sep 2002 by NAKANO Takeo .\" .TH PWCONV 8 "26 Sep 1997" .SH 名前 pwconv, pwunconv, grpconv, grpunconv \- パスワード・グループの shadow 化と、通常ファイルへの逆変換 .SH 書式 .B pwconv .br .B pwunconv .br .B grpconv .br .B grpunconv .SH 説明 これら 4 つのプログラムは、 通常のパスワードファイル・グループファイルと、 shadow 化されたパスワードファイル・グループファイルである \fI/etc/passwd\fR ", " \fI/etc/group\fR ", " \fI/etc/shadow\fR ", " \fI/etc/gshadow\fR を操作する。 \fBpwconv\fR は \fIpasswd\fR から \fIshadow\fR を作成する (すでに存在する場合は \fIshadow\fR の情報も用いる)。 \fBpwunconv\fR は \fIpasswd\fR と \fIshadow\fR から \fIpasswd\fR を作成し、\fIshadow\fR を削除する。 \fBgrpconv\fR は \fIgroup\fR から \fIgshadow\fR を作成する (すでに存在する場合は \fIgshadow\fR の情報も用いる)。 \fBgrpunconv\fR は \fIgroup\fR と \fIgshadow\fR から \fIgroup\fR を作成し、\fIgshadow\fR を削除する。 各プログラムは変換前に、必要なロックを要求する。 .B pwconv と .B grpconv とは以下の点で類似している。 まず、shadow 化ファイルにあるエントリのうち、 通常ファイルにないものは、削除される。 また、shadow 化ファイルにあるエントリのうち、 通常ファイルでパスワードが `x' になっていないものは、更新される。 最後に、通常ファイルに書かれたパスワードは `x' に置き換えられる。 これらのプログラムは、初めて変換を行うときにも、 また通常のファイルを手動で編集した際に、 shadow 化ファイルを更新するときにも利用できる。 \fI/etc/shadow\fR に新しいエントリを追加するとき、 \fBpwconv\fR は \fI/etc/login.defs\fR の .BR PASS_MIN_DAYS ", " PASS_MAX_DAYS ", " PASS_WARN_AGE の値を使う。 同じように、 \fBpwunconv\fR と \fBgrpunconv\fR とは以下の点で類似している。 通常ファイルのパスワードは、 shadow 化ファイルのもので更新される。 通常ファイルにあるエントリは、 shadow 化ファイルにはそのエントリがなくても、 そのまま置かれ続ける。 最後に、 shadow 化ファイルは削除される。 パスワードの有効期限情報の一部は、 .B pwunconv によって失われる。変換できるものは変換される。 .SH バグ (不正なエントリや重複したエントリといった) エラーがパスワードファイルやグループファイルにあると、 プログラムは永遠にループしたり、おかしな形で失敗するかもしれない。 shadow パスワード・グループへの変換や shadow 化ファイルからの逆変換を行う前に、 \fBpwck\fR と \fBgrpck\fR を実行してエラーを修正すること。 .SH 関連項目 .BR login.defs (5), .BR grpck (8), .BR pwck (8)