.\"$Id$ .\" SPDX-FileCopyrightText: 1992, Julianne Frances Haugh .\" SPDX-FileCopyrightText: 1997 Kazuyoshi Furutaka .\" SPDX-License-Identifier: BSD-3-Clause .\" Translated Fri Feb 14 23:06:00 JST 1997 .\" by Kazuyoshi Furutaka .\" Updated Sun 3 Mar 2002 by NAKANO Takeo .\" Modified Sun 22 Sep 2002 by NAKANO Takeo .\" .TH PWCK 8 .SH 名前 pwck \- パスワードファイルが正しいかどうか検査する .SH 書式 \fBpwck\fR [\fB\-sr\fR] [\fIpasswd\fR \fIshadow\fR] .SH 説明 \fBpwck\fR コマンドはシステムの認証情報が正しいかどうか検査する。 \fI/etc/passwd\fR と \fI/etc/shadow\fR 各ファイルのすべてのエントリに対し、 各フィールドの書式が正しいか、 そのデータが有効なものかどうかを検証する。 書式が正しくないエントリや、 修正不能な誤りを含むエントリは削除するようプロンプトを出す。 .P 各々のエントリに対して .sp .in +.5i \- フィールドの数が正しいか .br \- ユーザ名に重複がないか .br \- ユーザやグループの ID が正しいか .br \- プライマリグループが正しいか .br \- ホームディレクトリが正しいか .br \- ログインシェルが正しいか .in -.5i .sp がチェックされる。 .P フィールドの数が間違っていたり、 グループ名が重複しているのは致命的なエラーである。 フィールドの数が正しくない場合、 ユーザーはそのエントリ行を削除するよう促される。 削除に同意しなかった場合は、それ以降のチェックは行われない。 重複したグループ名があった場合も削除を促されるが、 この場合は削除しなくてもそれ以降のチェックは続行される。 他のすべてのエラーに対しては警告がなされる。 \fBusermod\fR コマンドを実行してそのエラーを修正すると良いだろう。 .P \fI/etc/passwd\fR ファイルを操作するコマンドは、 壊れたエントリや重複したエントリを変更できない。 そのような際に誤りのあるエントリを削除するには \fBpwck\fR を用いるとよい。 .SH オプション デフォルトでは \fBpwck\fR は \fI/etc/passwd\fR ファイルと \fI/etc/shadow\fR に対して動作する。 \fIpasswd\fR パラメータと \fIshadow\fR パラメータを用いて、 別のファイルを選択することもできる。 さらに \fB\-r\fR フラグを指定すれば、 リードオンリーモードでコマンドを実行することもできる。 この場合、変更を行うかどうかはユーザへ問い合わされず、 自動的に \fBno\fR と回答される。 \fBpwck\fR は \fI/etc/passwd\fR と \fI/etc/shadow\fR のエントリを UID でソートすることもできる。 ソートモードで動作させるには \fB\-s\fR フラグを与える。 この場合チェックは行われず、単にソートするだけである。 .SH ファイル \fI/etc/passwd\fR \- ユーザーアカウント情報 .br \fI/etc/shadow\fR \- 暗号化されたパスワード情報 .br \fI/etc/group\fR \ \- グループ情報 .SH 関連項目 .BR group (5), .BR passwd (5), .BR shadow (5), .BR usermod (8) .SH 返り値 \fBpwck\fR コマンドは以下の値を返して終了する: .IP 0 5 成功 .IP 1 5 構文エラー .IP 2 5 誤ったパスワードエントリーが存在する .IP 3 5 パスワードファイルをオープンできない .IP 4 5 パスワードファイルをロックできない .IP 5 5 パスワードファイルを更新出来ない .SH 著者 Julianne Frances Haugh (julie78787@gmail.com)