.\" Copyright (c) 2001 Markus Kuhn .\" .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA) .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of .\" the License, or (at your option) any later version. .\" %%%LICENSE_END .\" .\" References consulted: .\" GNU glibc-2 manual .\" OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html .\" .\" Corrected prototype, 2002-10-18, aeb .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2001 .\" UCHIDA Norihiro all rights reserved. .\" Translated Sun Jul 15 2001 .\" by UCHIDA Norihiro .\" .TH NL_LANGINFO 3 2014\-05\-28 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 nl_langinfo \- 言語とロケールの情報を問い合わせる .SH 書式 .nf \fB#include \fP .sp \fBchar *nl_langinfo(nl_item \fP\fIitem\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 \fBnl_langinfo\fP() 関数は、 \fBlocaleconv\fP(3) より柔軟なロケール情報へのアクセス方法を提供する。 ロケールカテゴリーの個々の要素や追加の要素を問い合わせることができる。 .PP \fI\fP に定数として定義されていて、 \fIitem\fP に指定できるロケール要素の例を以下に示す: .TP \fBCODESET\fP\ (LC_CTYPE) 選択されたロケールで用いられる文字エンコード名を示す文字列を返す。 文字エンコード名としては、"UTF\-8" や "ISO\-8859\-1"、"ANSI_X3.4\-1968" (これは US\-ASCII という名前の方がよく知られている) などがある。 この文字列は、"locale charmap" を実行して得られるものと同じである。 文字エンコード名のリストを得るには、"locale \-m" を実行するとよい。 参考: \fBlocale\fP(1) .TP \fBD_T_FMT\fP\ (LC_TIME) ロケール固有の時間と日付を表現するときに、 \fBstrftime\fP(3) で使用できる書式付き文字列を返す。 .TP \fBD_FMT\fP\ (LC_TIME) ロケール固有の日付を表現するときに、 \fBstrftime\fP(3) で使用できる書式付き文字列を返す。 .TP \fBT_FMT\fP\ (LC_TIME) ロケール固有の時間を表現するときに、 \fBstrftime\fP(3) で使用できる書式付き文字列を返す。 .TP \fBDAY_\fP{1\(en7} (LC_TIME) 曜日名 (週の \fIn\fP 番目の日の名前) を返す。[警告: この要素はアメリカの 慣習に従って DAY_1 が 日曜日となる。国際的な慣習 (ISO 8601) では月曜日が 週の最初の日である。] .TP \fBABDAY_\fP{1\(en7} (LC_TIME) 曜日 (週の \fIn\fP 番目の日) の省略名を返す。 .TP \fBMON_\fP{1\(en12} (LC_TIME) \fIn\fP 番目の月の名前を返す。 .TP \fBABMON_\fP{1\(en12} (LC_TIME) \fIn\fP 番目の月の省略名を返す。 .TP \fBRADIXCHAR\fP\ (LC_NUMERIC) 基数記号 (小数点やコンマなど) を返す。 .TP \fBTHOUSEP\fP\ (LC_NUMERIC) 千の位 (3 桁の数値) の区切り文字を返す。 .TP \fBYESEXPR\fP\ (LC_MESSAGES) yes/no の質問に対する肯定の応答を認識するために、 \fBregex\fP(3) 関数で使用できる正規表現を返す。 .TP \fBNOEXPR\fP\ (LC_MESSAGES) yes/no の質問に対する否定の応答を認識するために \fBregex\fP(3) 関数で使用できる正規表現を返す。 .TP \fBCRNCYSTR\fP\ (LC_MONETARY) 通貨記号を返す。 記号が数値の前に配置される場合は、"\-" が通貨記号に前置される。 数値の後に記号が配置される場合は "+" が、 記号が基数文字と置き換わる場合は "." が前置される。 .PP 上記のリストは、要求できる定義のごく一部である。 詳細なリストは、 \fIGNU C ライブラリリファレンスマニュアル\fP を参照してほしい。 .SH 返り値 適切なカテゴリーのロケールが \fBsetlocale\fP(3) によって選択されていない場合は、 \fBnl_langinfo\fP() は "C" ロケールのときに相当する文字列へのポインターを返す。 .PP 無効な \fIitem\fP の場合は、空文字列へのポインターが返される。 .PP このポインターは静的なデータ領域を指し、その内容は次回の \fBnl_langinfo\fP() や \fBsetlocale\fP(3) の呼び出しによって書き替わることがある。 .SH 準拠 SUSv2, POSIX.1\-2001. .SH 例 以下のプログラムは、環境変数に基いて文字型 (character type) と数値のロケール を設定し、端末の文字集合と基数文字の問い合わせを行う。 .LP .nf #include #include #include #include int main(int argc, char *argv[]) { setlocale(LC_CTYPE, ""); setlocale(LC_NUMERIC, ""); printf("%s\en", nl_langinfo(CODESET)); printf("%s\en", nl_langinfo(RADIXCHAR)); exit(EXIT_SUCCESS); } .fi .SH 関連項目 \fBlocale\fP(1), \fBlocaleconv\fP(3), \fBsetlocale\fP(3), \fBcharsets\fP(7), \fBlocale\fP(7) .br GNU C ライブラリリファレンスマニュアル .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。