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ILOGB(3) Linux Programmer's Manual ILOGB(3)

名前

ilogb, ilogbf, ilogbl - 浮動小数点数の指数部を整数として取得する

書式

#include <math.h>

int ilogb(double x);
int ilogbf(float x);
int ilogbl(long double x);

-lm でリンクする。


glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

ilogb():

_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

ilogbf(), ilogbl():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

説明

これらの関数は引き数の指数部を符号付き整数として返す。 エラーが起らなかった場合、これらの関数は、対応する logb(3) 関数を int でキャストしたものと等価である。

返り値

成功すると、これらの関数は x の指数部を符号付き整数として返す。

x がゼロの場合、領域エラー (domain error) が発生し、 FP_ILOGB0 が返される。

x が NaN の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 FP_ILOGBNAN が返される。

x が負の無限大か正の無限大の場合、 領域エラー (domain error) が発生し、 INT_MAX が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー: x が 0 か NaN
不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がり、 errnoEDOM が設定される (ただし、「バグ」を参照)。
領域エラー (domain error): x が無限大である
不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がり、 errnoEDOM が設定される (ただし、「バグ」を参照)。

属性

マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)

関数 ilogb(), ilogbf(), ilogbl() はスレッドセーフである。

準拠

C99, POSIX.1-2001.

バグ

バージョン 2.16 より前では、これらの関数の glibc 実装には以下のバグが存在した。
  • x が 0 か NaN の場合の領域エラーで、errno が設定されなかったり、(アーキテクチャーによっては) 浮動小数点例外が上がらなかった。
  • x が無限大の場合の領域エラーで、errno が設定されず、浮動小数点例外が上がらなかった。

関連項目

log(3), logb(3), significand(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-12-31