'\" -*- coding: UTF-8 -*-
.if \n(.g .ds T< \\FC
.if \n(.g .ds T> \\F[\n[.fam]]
.de URL
\\$2 \(la\\$1\(ra\\$3
..
.if \n(.g .mso www.tmac
.TH lxc-start 1 2019-04-14 "" ""
.SH NAME
lxc-start \- コンテナ内でのアプリケーションの実行 
.SH SYNOPSIS
'nh
.fi
.ad l
\fBlxc-start\fR \kx
.if (\nx>(\n(.l/2)) .nr x (\n(.l/5)
'in \n(.iu+\nxu
{-n \fIname\fR} [-f \fIconfig_file\fR] [-c \fIconsole_device\fR] [-L \fIconsole_logfile\fR] [-d] [-F] [-p \fIpid_file\fR] [-s KEY=VAL] [-C] [--share-[net|ipc|uts] \fIname|pid\fR] [command]
'in \n(.iu-\nxu
.ad b
'hy
.SH 説明
\fBlxc-start\fR は \fIcommand\fR で指定されたコマンドを、\fIname\fR で指定されたコンテナ内で実行します。
.PP
このコマンドは、lxc-create コマンドもしくは設定ファイルのパラメータであらかじめ定義された設定に従ってコンテナをセットアップします。
もし設定が定義されていない場合は、デフォルトの隔離状態を使用します。
.PP
もし command が指定されない場合は、\fBlxc-start\fR はシステムコンテナを実行するためのコマンドとして、lxc.init.cmd で設定されたコマンドを使用します。
もし lxc.init.cmd が設定されていない場合は、デフォルトで \fB"/sbin/init"\fR を使用します。
.SH オプション
.TP 
\*(T<\fB\-d, \-\-daemon\fR\*(T> 
コンテナをデーモンとして実行します。
コンテナはそれ以上の tty を持ちませんので、もしエラーが起きても何も表示されません。
エラーのチェックにはログファイルを使用することができます。(これがデフォルトのモードです)
.TP 
\*(T<\fB\-F, \-\-foreground\fR\*(T> 
コンテナをフォアグラウンドで実行します。このモードでは、コンテナコンソールは現在使用中の tty に割り当てられ、シグナルはコンテナに直接送られます。
.TP 
\*(T<\fB\-p, \-\-pidfile \fR\*(T>\fIpid_file\fR 
プロセス ID を含むファイルを作製します。
.TP 
\*(T<\fB\-f, \-\-rcfile \fR\*(T>\fIconfig_file\fR 
コンテナの仮想化、隔離機能の設定のための設定ファイルを指定します。

(lxc-create 経由で) 前もってコンテナが作られた際の設定ファイルが既にあった場合でも、このオプションが指定された場合は、指定した設定ファイルが使用されます。
.TP 
\*(T<\fB\-c, \-\-console \fR\*(T>\fIconsole_device\fR 
コンテナのコンソールに使用するデバイスを指定します。例えば /dev/tty8 のように指定します。
このオプションが指定されない時は、\*(T<\fB\-d\fR\*(T> が指定されない限りは、現在のターミナルを使用します。
.TP 
\*(T<\fB\-L, \-\-console\-log \fR\*(T>\fIconsole_logfile\fR 
コンテナのコンソール出力のログを出力するファイルを指定します。
.TP 
\*(T<\fB\-s, \-\-define \fR\*(T>\fIKEY=VAL\fR 
設定変数 \fIKEY\fR に対する設定値として \fIVAL\fR を設定します。
この設定は、\fIconfig_file\fR で既に設定されている値も上書きします。
.TP 
\*(T<\fB\-C, \-\-close\-all\-fds\fR\*(T> 
継承しているファイルディスクリプタが存在する場合、それをクローズします。
このオプションが指定されない場合、\fBlxc-start\fR の実行は失敗して終了します。
注意: \fI--daemon\fR オプションは、\fI--close-all-fds\fR オプションを指定しなくても指定している場合と同様の動きをします。
.TP 
\*(T<\fB\-\-share\-net \fR\*(T>\fIname|pid\fR 
名前が \fIname\fR である、もしくは PID が \fIpid\fR であるコンテナとネットワーク名前空間を共有します。
ネットワーク名前空間は引き続き元の所有者が管理します。
開始するコンテナのネットワーク設定は無視され、up/down のスクリプトは実行されません。
.TP 
\*(T<\fB\-\-share\-ipc \fR\*(T>\fIname|pid\fR 
名前が \fIname\fR である、もしくは PID が \fIpid\fR であるコンテナと IPC 名前空間を共有します。
.TP 
\*(T<\fB\-\-share\-uts \fR\*(T>\fIname|pid\fR 
名前が \fIname\fR である、もしくは PID が \fIpid\fR であるコンテナと UTS 名前空間を共有します。
LXC は開始するときににはホスト名を設定しませんが、コンテナ内の OS が何らかの方法でホスト名を設定するかもしれません。
.SH 共通オプション
ここで紹介するオプションは lxc コマンドの大部分で共通のものです。
.TP 
\*(T<\fB\-?, \-h, \-\-help\fR\*(T>
通常より長い使い方のメッセージを表示します。
.TP 
\*(T<\fB\-\-usage\fR\*(T>
使い方を表示します。
.TP 
\*(T<\fB\-q, \-\-quiet\fR\*(T>
出力を抑制します。
.TP 
\*(T<\fB\-P, \-\-lxcpath=\fR\*(T>\fIPATH\fR
デフォルトと別のコンテナパスを使用します。デフォルトは /var/lib/lxc です。
.TP 
\*(T<\fB\-o, \-\-logfile=\fR\*(T>\fIFILE\fR
追加のログを \fIFILE\fR に出力します。デフォルトは出力しません。
.TP 
\*(T<\fB\-l, \-\-logpriority=\fR\*(T>\fILEVEL\fR
ログの優先度を \fILEVEL\fR に設定します。デフォルトの優先度は \*(T<ERROR\*(T> です。以下の値を設定可能です:
\*(T<FATAL\*(T>, \*(T<CRIT\*(T>,
\*(T<WARN\*(T>, \*(T<ERROR\*(T>,
\*(T<NOTICE\*(T>, \*(T<INFO\*(T>,
\*(T<DEBUG\*(T>。

このオプションは追加のログファイルへのイベントログの優先度の設定である事に注意してください。stderr への ERROR イベントのログには影響しません。
.TP 
\*(T<\fB\-n, \-\-name=\fR\*(T>\fINAME\fR
\fINAME\fR という名前でコンテナを識別します。コンテナ識別子のフォーマットは英数字の文字列です。
.TP 
\*(T<\fB\-\-rcfile=\fR\*(T>\fIFILE\fR
コンテナの仮想化、隔離機能の設定のための設定ファイルを指定します。

(lxc-create 経由で) 前もってコンテナが作られた際の設定ファイルが既にあった場合でも、このオプションが指定された場合は、指定した設定ファイルが使用されます。
.TP 
\*(T<\fB\-\-version\fR\*(T>
バージョン番号を表示します。
.SH 診断
.TP 
The container is busy
指定したコンテナは既に実行済みです。
このコンテナを使用する前に既に起動しているコンテナを停止するか、新しいものを作成する必要があります。
.SH "SEE ALSO"
\fBlxc\fR(7),
\fBlxc-create\fR(1),
\fBlxc-copy\fR(1),
\fBlxc-destroy\fR(1),
\fBlxc-start\fR(1),
\fBlxc-stop\fR(1),
\fBlxc-execute\fR(1),
\fBlxc-console\fR(1),
\fBlxc-monitor\fR(1),
\fBlxc-wait\fR(1),
\fBlxc-cgroup\fR(1),
\fBlxc-ls\fR(1),
\fBlxc-info\fR(1),
\fBlxc-freeze\fR(1),
\fBlxc-unfreeze\fR(1),
\fBlxc-attach\fR(1),
\fBlxc.conf\fR(5)
.SH 作者
Daniel Lezcano <\*(T<daniel.lezcano@free.fr\*(T>>