.\" -*- nroff -*- .\" Copyright (C) 1998, 1999, 2001 Thorsten Kukuk .\" This file is part of the yp-tools. .\" Author: Thorsten Kukuk .\" .\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify .\" it under the terms of the GNU General Public License version 2 as .\" published by the Free Software Foundation. .\" .\" This program is distributed in the hope that it will be useful, .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the .\" GNU General Public License for more details. .\" .\" You should have received a copy of the GNU General Public License .\" along with this program; if not, write to the Free Software Foundation, .\" Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1999 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Tue Sep 14 1999 by NAKANO Takeo .\" .TH yppasswd 1 "May 1998" "YP Tools 2.8" .SH 名前 yppasswd, ypchfn, ypchsh \- NIS データベースのパスワードを変更する .SH 書式 \fByppasswd [\-f] [\-l] [\-p] [user]\fP .br \fBypchfn [user]\fP .br \fBypchsh [user]\fP .SH 説明 NIS 環境下では、通常の \fBpasswd\fP(1), \fBchfn\fP(1), \fBchsh\fP(1) はユーザーのパスワード・シェル・GECOS 情報の変更を行えない。 なぜならこれらのコマンドはローカルなホストの passwd ファイルしか 変更できないからである。 NIS 情報を変更するには、それぞれの NIS 版である \fByppasswd\fP, \fBypchfn\fP, \fBypchsh\fP を代わりに用いる。 .P 実際には、これらのコマンドは同じプログラムを 別々の名前でリンクしたものである。 コマンドラインスイッチを用いれば、 パスワード (\fB\-p\fP)、 ログインシェル (\fB\-l\fP)、 GECOS フィールド (\fB\-f\fP) のどれを更新するか選択できる。 これらを組合せて指定することもできる。 \fByppasswd\fP は他にオプションが与えられなければ \fB\-p\fP オプションを仮定する。 \fB\-f\fP または \fB\-l\fP オプションを用いた場合には、 \fB\-p\fP フラグも陽に指定しなければならない。 \fBypchfn\fP は \fB\-f\fP を、 \fBypchsh\fP は \fB\-l\fP をそれぞれ仮定する。 .P 実行時に引数 \fIuser\fP を省略されると、起動したユーザーのアカウント情報を更新しようとする。 \fIuser\fP を指定すると、そのユーザの情報が更新されるが、これを行えるのは スーパーユーザーだけである。 サーバーで走っている yppasswdd デーモンがサポートしていれば、 そのユーザーの (古い) パスワードの代わりに、サーバーの root パスワードを与えることができる。 .P .\" .\" すべてのコマンドは、最初のプロンプトで現在の NIS パスワードを要求する。 これは \fByppasswdd\fP(8) デーモンでの認証で必要とされる。 続いて更新する情報に対するプロンプトを出す。 .IP "\fByppasswd\fP または \fB\-p\fP" .\" .\" ユーザーの NIS パスワードを変更する。新しいパスワードの入力を促す プロンプトが出される。パスワードの入力時には入力のエコーが切られるので、 入力中のパスワードはスクリーンには現われない。空のパスワードや、 6 文字より短いパスワードは拒否される。入力が終わると、 新しいパスワードを再入力するように促される。 これは最初のパスワード入力でミスタイプがなかったかを確認するためである。 .IP "\fBypchsh\fP または \fB\-l\fP" ユーザーのログインシェルを変更する。新しいシェルを入力するように プロンプトが出される。このとき古いシェルがデフォルト値となる。 .IP .in +2n .nf \fBLogin shell [/bin/sh]: _\fP .fi .in .IP .\" .\" デフォルトのままにしておくには、単にリターンを押せばよい。 \fBpasswd\fP(5) ファイルの自分のエントリから shell フィールドの内容を削除するには (こうするとシステムのデフォルトのシェルが用いられる)、 \fInone\fP と入力する。 .IP "\fBypchfn\fP または \fB\-f\fP" ユーザーのフルネームと関連する情報を変更する。 歴史的な経緯で、アプリケーションの中には、 \fBpasswd\fP(5) ファイルの GECOS ファイル (4 番目のフィールド) に、 ユーザの実名に加えて、オフィスの電話番号などの追加の情報が入っている ことを期待しているものがある。 この情報は \fBfinger\fP(1) や同様のプログラムで表示される。 .IP \fBypchfn\fP はフルネームの登録の際には、以下のようなプロンプトを表示する。 角括弧の中身はデフォルトの値である。 .IP .in +2n .nf \fBName [Joe Doe]: Location [2nd floor, bldg 34]: Office Phone [12345]: Home Phone []:\fP .fi .in .IP デフォルトのままにしておくには、単にリターンを押せばよい。 フィールドの内容を削除するには、 \fInone\fP と入力する。 .SH 関連項目 \fBchfn\fP(1), \fBchsh\fP(1), \fBfinger\fP(1), \fBpasswd\fP(5), \fBpasswd\fP(1), \fBypcat\fP(1), \fByppasswdd\fP(8), \fBypserv\fP(8), \fBypwhich\fP(1) .LP .SH 作者 \fByppasswd\fP は \fByp\-tools\fP パッケージの一部である。 \fByp\-tools\fP パッケージは Thorsten Kukuk によって書かれた。