.\" -*- nroff -*- .\" Copyright 1996-2004 Hans Reiser. .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2001-2005 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Mon Mar 5 22:26:06 JST 2001 .\" by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Mon Apr 9 18:43:34 JST 2001 by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Fri Apr 12 02:36:49 JST 2002 by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Sat Jan 31 13:55:11 JST 2004 .\" by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Sat May 8 12:40:20 JST 2004 by Yuichi SATO .\" Updated & Modified Thu Mar 3 06:26:55 JST 2005 by Yuichi SATO .\" .TH MKREISERFS 8 "February 2004" "Reiserfsprogs-3.6.19" .SH 名前 mkreiserfs \- Linux ReiserFS ファイルシステムの作成ツール .SH 書式 .B mkreiserfs [ \fB-dfV\fR ] [ \fB-b\fR | \fB--block-size \fIN\fR ] [ \fB-h\fR | \fB--hash \fIHASH\fR ] [ \fB-u\fR | \fB--uuid \fIUUID\fR ] [ \fB-l\fR | \fB--label \fILABEL\fR ] [ \fB--format \fIFORMAT\fR ] [ \fB-q\fR | \fB--quiet\fR ] [ \fB-j\fR | \fB--journal-device \fIFILE\fR ] [ \fB-s\fR | \fB--journal-size \fIN\fR ] [ \fB-o\fR | \fB--journal-offset \fIN\fR ] [ \fB-t\fR | \fB--transaction-max-size\fR \fIN\fR ] [ \fB-B\fR | \fB--badblocks\fR \fIfile\fR ] \fI device\fR [ \fIfilesystem-size\fR ] .SH 説明 \fBmkriserfs\fP はデバイス (普通はディスクパーティション) 上に Linux ReiserFS ファイルシステムを作成する。 .TP .I device デバイスまたはパーティションに対応するスペシャルファイル (例えば、/dev/hdXX は IDE ディスクパーティションで、 /dev/sdXX は SCSI ディスクパーティションである)。 .TP .I filesystem-size ファイルシステムのサイズ (ブロック単位)。 省略された場合、\fBmkreiserfs\fR が自動的に設定する。 .SH オプション .TP \fB-b\fR | \fB--block-size \fIN\fR \fIN\fR はブロックサイズ (バイト単位) である。 512-8192 の範囲で 2 の累乗の値だけを設定できる。 .TP \fB-h\fR | \fB--hash \fIHASH\fR \fIHASH\fR はどのハッシュ関数で ディレクトリ内のファイル名をソートするかを指定する。 r5, rupasov, tea から選択すること。 r5 がデフォルトである。 .TP \fB--format \fIFORMAT\fR \fIFORMAT\fR は新規のファイルシステムに使うフォーマットを指定する。 フォーマットは 3.5 または 3.6 を選択すること。 何も指定しない場合、\fBmkreiserfs\fR は 動作しているカーネルが 2.4 以降ならばフォーマット 3.6 で作成する。 カーネルが 2.2 ならばフォーマット 3.5 で作成する。 それ以外のカーネルのときは作成を拒否する。 .TP \fB-u\fR | \fB--uuid \fIUUID\fR ファイルシステムの Universally Unique IDentifier (全世界で重なることのない一意な識別子) に \fIUUID\fR を設定する (\fBuuidgen(8)\fR を参照)。 \fIUUID\fR のフォーマットはハイフンで区切った 16 進数の文字列である。 たとえば、"c1b9d5a2-f162-11cf-9ece-0020afc76f16"。 このオプションを指定しなかった場合、 \fBmkreiserfs\fR はデフォルトで新しい \fIUUID\fR を生成する。 .TP \fB-l\fR | \fB--label \fILABEL\fR ファイルシステムのボリュームラベルを設定する。 \fILABEL\fR は最大 16 文字である。 17 文字以上の場合、\fBmkreiserfs\fR は文字列を切り詰める。 .TP \fB-q\fR | \fB--quiet \fR メッセージ・進捗状況・質問を表示させず、 \fBmkreiserfs\fR が寡黙に動作するように設定する。 エンドユーザが使うためだけにあり、 スクリプト中で \fBmkreiserfs\fR を動作させるときに役立つ。 .TP \fB-j\fR | \fB--journal-device \fIFILE\fR \fIFILE\fR はファイルシステムのジャーナルが置かれる ブロックデバイス名である。 .TP \fB-o\fR | \fB--journal-offset \fIN\fR \fIN\fR はジャーナルを別のデバイス上に置く場合の ジャーナルの開始オフセットである。 デフォルトは 0 である。 ジャーナルをホストデバイスに置く場合、\fIN\fR は何も影響しない。 .TP \fB-s\fR | \fB--journal-size \fIN \fIN\fR はジャーナルのサイズ (ブロック数) である。 ジャーナルを別のデバイス上に置く場合、 これがデバイスが持つジャーナルのブロック数のデフォルトサイズになる。 ジャーナルをホストデバイス上に置く場合、 このサイズのデフォルト値は 8193 で、 指定可能な最大値は 32749 である (ブロックサイズが 4k のとき)。 最小値は (ジャーナルをホストデバイス上に置く場合も、 別のデバイス上に置く場合も) 513 ブロックである。 .TP \fB-t\fR | \fB--transaction-max-size \fIN \fIN\fR はジャーナルのトランザクションサイズパラメータの最大値である。 デフォルト値と最大値は 1024 ブロックである。 この値はジャーナルの半分以下のサイズにすべきである。 不正な値が指定された場合は自動的に調整される。 .TP \fB-B\fR | \fB--badblocks \fIfile \fIfile\fR はファイルシステム上で不正とマークされたブロックのリストが 書かれるファイルの名前である。 このリストは \fB/sbin/badblocks -b block-size device\fR で作成できる。 .TP \fB-f\fR デバイスがディスク全体である場合・ デバイスがマウントされていると検出された場合・ デバイスがブロックデバイスでない場合であっても、 \fBmkreiserfs\fR に処理を続行させる。 \fB-f\fR を 2 回以上指定すれば、ユーザに確認させないようにできる。 .TP \fB-d\fR \fBmkreiserfs\fR の処理の間にデバッグ情報を表示させるように設定する。 .TP \fB-V\fR バージョン情報を表示して、終了する。 .SH 著者 このバージョンの .B mkreiserfs は Edward Shishkin によって書かれた。 .SH バグ バグは、できる限り多くの情報 (ハードウェア・カーネル・パッチ・設定・ 表示された全てのメッセージ) とともに、 ReiserFS の開発者 に報告してほしい。 関連する情報があるかもしれないので syslog を調べてほしい。 .SH 関連項目 .BR reiserfsck (8), .BR debugreiserfs (8), .BR reiserfstune (8)