.\" You may copy, distribute and modify under the terms of the LDP General .\" Public License as specified in the LICENSE file that comes with the .\" gnumaniak distribution .\" .\" The author kindly requests that no comments regarding the "better" .\" suitability or up-to-date notices of any info documentation alternative .\" is added without contacting him first. .\" .\" (C) 1999-2002 Ragnar Hojland Espinosa .\" .\" libtoolize man page .\" man pages are NOT obsolete! .\" .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2000 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Mon Jun 5 02:27:10 JST 2000 .\" by Yuichi SATO .\" .\"WORD: dlopen ダイナミックロード .\"WORD: dlopen support ダイナミックロード機能 .\"WORD: library ライブラリ .\"WORD: seamless シームレス .\"WORD: shared 共有 .\"WORD: static 静的 .\" .TH LIBTOOLIZE 1 "June 2002" "libtoolize 1.4.2" .SH 名前 \fBlibtoolize\fR \- Makefile に libtool の機能を付加する。 .SH 書式 .B libtoolize .RB [ \-cfn ] .RB [ \-\-automake ] .RB [ \-\-copy ] .RB [ \-\-debug ] .RB [ \-\-dry\-run ] .RB [ \-\-force ] .RB [ \-\-ltdl ] .RB [ \-\-ltdl\-tar ] .BR libtoolize " [" \-\-help "] [" \-\-version ] .SH 説明 .B libtoolize は Makefile に \fBlibtool\fR(1) の機能を 付加するための標準的な方法を提供する。 もし \fBautoconf\fR や \fBautomake\fR を使っているならば、 `\fBconfigure.in\fR' ファイルに \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR の呼び出しを 追加すべきである。 このマクロを使うと `\fBconfigure\fR' スクリプトと \fBltconfig\fR を シームレスに統合できる。 \fBaclocal\fR プログラムは \fBconfigure\fR スクリプトに \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR 機能を自動的に付加する。 あなたの \fBlibtool.m4\fR のコピーを \fBacinclude.m4\fR に インクルードしておくことを推奨する。 なぜなら、あなたのマクロのバージョンと \fBacinclude.m4\fR の バージョンが合わない場合にユーザーが \fBaclocal.m4\fR や \fBconfigure\fR を リビルドすると、互換性のないマクロのために終了しないかもしれないからである。 マクロでは `\fBMakefile.in\fR' において Makefile の変数 \fBtop_builddir\fR を定義する必要がある。 \fBautomake\fR はこれを自動で行うが、 \fBautoconf\fR ユーザーは、この変数をビルドディレクトリのトップへの相対パスで (`../..' といったように) 設定すべきである。 .TP .B AM_PROG_LIBTOOL ライブラリパッケージの名前によって、 共有/静的のどちらのライブラリをビルドするかをユーザーが指定できるように、 \fB\-\-enable\-shared\fR[\fB=\fIPACKAGE\fB,...\fR] をサポートする。 パッケージ名が `default' の場合、環境変数 \fBPACKAGE\fR にその名前がない すべてのパッケージがマッチする。 デフォルトではこのマクロは、もし可能であれば、 共有ライブラリの使用を有効にする。 さらに静的ライブラリが共有ライブラリと衝突しなければ、 静的ライブラリの使用も有効にする。 \fBAM_DISABLE_SHARED\fR または \fBAM_DISABLE_STATIC\fR マクロを 呼び出すことにより、このデフォルトを変更することができる。 .sp .nf # ビルドプロセスが非常に長くなるので、 # ベータテストの間は共有ライブラリを無効にする。 AC_DISABLE_SHARED AM_PROG_LIBTOOL .fi .sp マクロは環境変数 \fBLIBTOOL_DEPS\fR も設定する。 この変数は libtool スクリプトが古くなったときに 自動的に更新するために使われる。 そのためには、\fBconfigure.in\fR に以下を加え、 .sp .RS .RS .nf AC_SUBST(LIBTOOL_DEPS) .fi .RE .sp さらに \fBMakefile.in\fR または \fBMakefile.am\fR に以下を加えること。 .sp .RS .nf LIBTOOL_DEPS = @LIBTOOL_DEPS@ libtool: $(LIBTOOL_DEPS) $(SHELL) ./config.status --recheck .fi .RE .RE .sp .TP .B AC_DISABLE_FAST_INSTALL デフォルトの動作を \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR でなく すべての最適化を無効にするよう変更し、インストールを高速化する。 ユーザーは \fB\-\-enable\-shared\fR と同じように、 \fB\-\-enable\-fast\-install[\fB=\fIPACKAGE\fB,...\fR] を指定することで このマクロを上書きすることができる。 .TP .B AC_DISABLE_SHARED \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR に対するデフォルトの動作を 共有ライブラリを無効とするように変更する。 ユーザーは \fB\-\-enable\-shared\fR を指定することにより、 このデフォルトの動作を更に変更することができる。 .TP .B AC_DISABLE_STATIC \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR に対するデフォルトの動作を 静的ライブラリを無効とするように変更する。 ユーザーは \fB\-\-enable\-static\fR を指定することにより、 このデフォルトの動作を更に変更することができる。 .TP .B AC_LIBTOOL_DLOPEN パッケージが \fB\-dlopen\fR または \fB\-dlpreopen\fR を 使用するためには、このマクロを使用すること。 このマクロは \fBAMPROG_LIBTOOL\fR より前に呼ばれなければならず、 ダイナミックロード機能のチェックを有効にする。 さもなければ、libtool はプラットホームがダイナミックロードを サポートしていないと仮定する。 .TP .B AC_LIBTOOL_WIN32_DLL パッケージが win32 プラットホーム上でクリーンな dll をビルドするように 移植された場合には、このマクロを使用すること。 このマクロは \fBAMPROG_LIBTOOL\fR より前に呼ばれなければならず、 リンクモードで \fB\-no\-undefined が \fBlibtool に渡されなければならない\fR。 これは通常、ライブラリデータアイテムが `__declspec(dllexport)' で エクスポートされ、`__declspec(dllimport)' インポートされることを意味している。 このマクロが使用されないと、libtool はパッケージライブラリは dll クリーンでないと仮定して、win32 ホスト上で静的ライブラリしか作らなくなる。 .PP Makefile.am の例は \fBlibtool\fR(1) を参照すること。 .SH オプション .TP .B \-c, \-\-copy シンボリックリンクを作らず、 libtool データディレクトリからファイルをコピーする。 .TP .B \-f, \-\-force 既存の \fBlibtool\fR ファイルを置き換える。 デフォルトでは \fBlibtoolize\fR は既存のファイルを上書きしない。 .TP .B \-n, \-\-dry\-run ファイルの作成・修正・削除をせず、\fBlibtoolize\fR によって どのようなコマンドが実行されるかを表示する。 .TP .B \-\-automake 静かに動作させるとともに、 Automake の libtool 機能が使用されることを仮定する。 \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR が `\fBconfigure.in\fR' にある場合、 パッケージに libtool ファイルを追加するために Automake により `libtoolize \-\-automake' が使用される。 .TP .B \-\-debug シェルスクリプトのトレースモードを有効にし、標準出力に書き出す。 .TP .B \-\-ltdl パッケージのサブディレクトリに libltdl をインストールする。 .TP .B \-\-ltdl\-tar パッケージに libtdl.tar.gz を追加する。 .TP .B "\-\-help" 使用法のメッセージを標準出力に表示し、正常終了する。 .TP .B "\-\-version" バージョン情報を標準出力に表示し、正常終了する。 .SH 関連項目 \fBlibtool\fR(1), \fBltconfig\fR(1) .SH 注意 プログラムのバグについては へ報告してください。 .br man ページは Ragnar Hojland Espinosa が作成しました。