.\" Copyright 1999 SuSE GmbH Nuernberg, Germany .\" Author: Thorsten Kukuk .\" .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_SW_3_PARA) .\" This program is free software; you can redistribute it and/or .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of the .\" License, or (at your option) any later version. .\" .\" This program is distributed in the hope that it will be useful, .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU .\" General Public License for more details. .\" .\" You should have received a copy of the GNU General Public .\" License along with this manual; if not, see .\" . .\" %%%LICENSE_END .\" .\" Modified, 6 May 2002, Michael Kerrisk, .\" Change listed order of /usr/lib and /lib .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1998 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Sat May 23 1998 by NAKANO Takeo .\" Updated & Modified Tue Sep 14 1999 by NAKANO Takeo .\" Updated & Modified Mon Jun 4 20:13:57 JST 2001 .\" by Yuichi SATO .\" .TH LDCONFIG 8 2012\-05\-10 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 ldconfig \- 動的リンカーによる実行時の結合関係を設定する .SH 書式 \fB/sbin/ldconfig\fP [ \fB\-nNvXV\fP ] [ \fB\-f\ conf\fP ] [ \fB\-C\ cache\fP ] [ \fB\-r\ root\fP ] \fIdirectory\fP\ ... .PD 0 .PP .PD \fB/sbin/ldconfig\fP \fB\-l\fP [ \fB\-v\fP ] \fIlibrary\fP\ ... .PD 0 .PP .PD \fB/sbin/ldconfig\fP \fB\-p\fP .SH 説明 \fBldcofig\fP は最新の共有ライブラリに対して必要なリンクを作成したり、 ライブラリをキャッシュしたりする。 ライブラリは、コマンドラインや \fI/etc/ld.so.conf\fP ファイルで指定されたディレクトリや、共有ライブラリが 通常置かれるディレクトリ (\fI/lib\fP と \fI/usr/lib\fP) から検索される。 キャッシュは実行時リンカー \fIld.so\fP または \fIld\-linux.so\fP によって使われる。 \fBldconfig\fP は処理するライブラリのヘッダー部分とファイル名をチェックし、 どのバージョンに対してリンクを更新すべきかを判断する。 .PP .\" The following sentence looks suspect .\" (perhaps historical cruft) -- MTK, Jul 2005 .\" Therefore, when making dynamic libraries, .\" it is wise to explicitly link against libc (use \-lc). \fBldconfig\fP は ELF ライブラリの種類 (libc5 か libc6/glibc か) を判断するとき、 そのライブラリがリンクしている C ライブラリを参考にする。 .PP すでに存在しているライブラリの中には、種類を区別するために充分な 情報が含まれていないものもある。 このため \fI/etc/ld.so.conf\fP ファイルでライブラリの形式を指定することができるようになっている。 これは区別不能な ELF ライブラリ「だけ」に用いるものである。 フォーマットは "dirname=TYPE" とする。 ここで TYPE は libc4, libc5, libc6 のいずれかである (この書式はコマンドラインでも使える)。 「スペースを入れてはならない」。 \fB\-p\fP オプションも見ておくこと。 \fBldconfig\fP は通常スーパーユーザー権限で実行しなければならない。 root が所有しているディレクトリやファイルへの書き込み権限が 必要になるからである。 .SH オプション .TP \fB\-v\fP 詳細表示モード。 現在のバージョン番号を表示する。 またそれぞれのディレクトリをスキャンし、 新しいリンクを生成するたびに、その内容を表示する。 メッセージ抑制モードを上書きする。 .TP \fB\-n\fP コマンドラインで指定されたディレクトリのみを処理する。 通常共有ライブラリが置かれるディレクトリ (\fI/lib\fP と \fI/usr/lib\fP) や \fI/etc/ld.so.conf\fP で指定されたディレクトリは処理しない。 暗黙のうちに \fB\-N\fP が指定される。 .TP \fB\-N\fP キャッシュを再構成しない。 同時に \fB\-X\fP が同時に指定されなければ、リンクのほうは更新される。 .TP \fB\-X\fP リンクを更新しない。 \fB\-N\fP が同時に指定されなければ、キャッシュのほうは再構成される。 .TP \fB\-f conf\fP \fBconf\fP を \fI/etc/ld.so.conf\fP の代わりに用いる。 .TP \fB\-C cache\fP \fBcache\fP を \fI/etc/ld.so.cache\fP の代わりに用いる。 .TP \fB\-r root\fP \fIroot\fP にカレントディレクトリを変更し、ここをルートディレクトリとして用いる。 .TP \fB\-l\fP ライブラリモード。それぞれのライブラリを手動でリンクする。 熟練者のみが用いるべきである。 .TP \fB\-p\fP 現在のキャッシュに保存されているディレクトリのリストと、 ライブラリの候補を表示する。 .SH ファイル .PD 0 .TP 20 \fI/lib/ld.so\fP 実行時リンカー/ローダー。 .TP 20 \fI/etc/ld.so.conf\fP コロン・スペース・タブ・改行・コンマで区切られたディレクトリのリスト。 それぞれのディレクトリでライブラリが検索される。 .TP 20 \fI/etc/ld.so.cache\fP \fI/etc/ld.so.conf\fP で指定されたディレクトリにあるライブラリ、および \fI/lib\fP と \fI/usr/lib\fP にあるライブラリの順序付きリスト。 .PD .SH 関連項目 \fBldd\fP(1), \fBld.so\fP(8) .SH この文書について この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。