.\" apmsleep.1 .\" .\" This page is a part of apmd-3.0 distribution. .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2000 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Mon 29 May 2000 by NAKANO Takeo .\" .TH RTCSLEEP 1 "sleep in APM suspend/standby mode" "APM" \" -*- nroff -*- .SH 名前 apmsleep \- サスペンド/スタンバイモードに入り、後で復帰する .SH 書式 .B apmsleep [\-sSnwhVd] [\-\-suspend] [\-\-standby] [\-\-noapm] [\-\-wait] [\-\-help] [\-\-version] [\-\-debug] [+]hh:mm .SH 説明 コンピュータの中には (特にラップトップには)、 リアルタイムクロック (RTC) を用いて 低電力サスペンドモードから DRAM モードに復帰できるタイプのものがある。 .B apmsleep を使うと、RTC の「目覚まし時刻」を設定してから システムをサスペンドモード・スタンバイモードにすることができる。 RTC からの割り込みがあると、コンピュータは目を覚ます。 このプログラムは、カーネル時刻の不連続な変化 (leap) を待つことによってこのイベントを検知し、成功を返して終了する。 一分以内に時刻の leap がなかったり、何かまずいことがおこったら、 0 以外の値を返して終了する。 .PP 復帰時刻の指定には 2 つの形式がある。 .PP .B +hh:mm は現在の時刻からの相対的なオフセットを指定する。 コンピュータが復帰するまでには、 hh 時間と mm 分に加えて何秒かが必要となる。 .PP .B hh:mm は復帰時刻を 24 時間フォーマットの\fBローカル\fP時刻で指定する。 RTC に保存されているのが GMT かそうでないかは気にしなくてよい。 TZ 環境変数でタイムゾーンを変更していても良い。 夏時間はこのバージョンでは考慮していないが、将来は対応する予定である。 .\"nakano: 追加 :-) .SH オプション .TP .B \-V, \-\-version .B ampsleep プログラムのバージョンを表示してただちに終了する。 .TP .B \-s, \-\-suspend 可能ならマシンをサスペンドモードにする (デフォルト)。 作者のラップトップでは、サスペンドモードはメモリ以外のすべての電源を遮断する。 .TP .B \-S, \-\-standby 可能ならマシンをスタンバイモードにする。 作者のラップトップでは、スタンバイモードは スクリーン・ハードディスク・CPU の電源を遮断する。 .TP .B \-w, \-\-wait 時刻の leap をいつまでも待ち続ける。 .TP .B \-n, \-\-noapm コンピュータをサスペンドさせるときに /usr/bin/apm を呼ばない。 アラームクロックを有効にして時刻の leap を待つだけ。 .TP .B \-d, \-\-debug 何が起こっているのか、情報を表示する。 .SH 必要となるシステム設定 .TP .B カーネル スペシャル・キャラクタ・デバイス /dev/rtc が存在し、 Linux カーネルを APM と RTC をサポートするように コンパイルしておかなければならない (CONFIG_RTC と、適切な CONFIG_APM* オプション)。 .TP .B BIOS BIOS 設定で、コンピュータの "suspend to RAM" 機能を 有効にしておかなければならない。 "suspend to Disk" は動作しない。 これはコンピュータの電源を完全に遮断してしまうからである。 ALARM タイマーは有効にしなくてもよい。これは .B apmsleep によって有効にされる。ボードによっては、 サスペンドモードから復帰させる割り込みを選べることもある。 このようなボードを使っている場合は、キーボード (IRQ 1) と RTC (IRQ 8) がその中に含まれているかを確かめておくと良いだろう。 .TP .B 権限 このプログラムは root 権限で実行するか、 SUID 属性を設定する必要がある .RB ( chmod (1) を見よ)。 .SH バグ .B apmsleep はどのイベントがサスペンド状態を終了させたかを検知できない。 可能性のあるものは、キーボード・マウスへの入力、モデムへの着信、 RTC からのアラーム、その他あらゆる割り込み、など。 このプログラムは Winbook XL ラップトップ (Pentium) でしかテストされていない。 あなたのハードウェアでは動作しないかもしれない。 .SH 著者 このプログラムは Peter Englmaier (ppe@pa.uky.edu) によって書かれ、 GNU 一般公共使用許諾のもとで自由に再配布できる。 このコードは Paul Gortmacher の RTC テスト/例示プログラムを元にしている。 このプログラムは「完全に無保証」である。現在の管理者は Peter Englmaier である。 .SH 関連項目 .BR xapm (1), .BR apmd (8), .BR rtc.txt " (Linux Kernel Documentation)"